女性の生き方

なぜかうまくいく人の秘密|自分を信じる力の育て方

蓮彩聖基

同じスタートラインなのに差がつく理由

同じスタートラインに立っているはずなのに、なぜかいつもチャンスを掴み、困難を乗り越え、夢を次々と実現していく人がいます。その人たちは特別な才能があるわけでも、運に恵まれているわけでもありません。実は、その違いの一つに「エフィカシー」の高さが関係しているのです。エフィカシーとは、自分のゴールを達成する自己能力に対する自己評価のこと。単なる自信やポジティブ思考とは違い、「私にはできる」という深い内的確信を指します。特に重要なのは、現状の延長線上ではない「今の自分が大きく変わらなければ達成できないゴール」に対して、「私ならできる」と心から確信している状態です。

エフィカシーが低いと見えなくなるもの

エフィカシーが低い状態では、不思議なことが起こります。新しいプロジェクトの話が来ても「私には無理」と最初から断ってしまう。誰かが成功している姿を見て「あの人は特別だから」と自分とは別世界の話だと思い込む。チャンスが目の前にあっても、それが見えなくなってしまうのです。これは心理的盲点(スコトーマ)の働きによるものです。脳は「重要でない」と判断した情報を意識に上げません。「私にはできない」という前提で世界を見ていると、可能性やチャンスがスコトーマの中に隠れてしまいます。「チャンスがない」のではなく「チャンスが見えていない」だけなのです。また、エフィカシーが低いと失敗を「能力がない証拠」と捉えてしまいます。同じ失敗をしても、エフィカシーが高い人は「学びの機会」と受け止めるのに対し、低い人は「やっぱり私には無理だった」と自分を責めてしまう。この解釈の違いが、その後の人生を大きく分けていくのです。

エフィカシーが高いと世界が変わる

エフィカシーが高い状態では、同じ現実を生きているはずなのに見える景色が全く変わります。新しい挑戦の話が来たら「面白そう、やってみよう」と前向きに受け止められる。困難に直面しても「きっと解決策がある」と信じて前を向ける。失敗を恐れなくなるわけではありませんが、失敗よりも「やらずに後悔すること」の方が嫌になるのです。だから、まず一歩を踏み出せる。その一歩が次の一歩を生み、やがて大きな変化につながっていきます。そして興味深いことに、エフィカシーが高まると脳の情報処理の基準が変わり、これまで見えなかった情報やチャンスが次々と目に飛び込んでくるようになります。さらに、自分を信じている人は周りからも信頼されやすく、良い仕事を任されたり応援してもらえたりする好循環が生まれるのです。

エフィカシーを育てる方法

エフィカシーは生まれつきのものではなく、育てていくことができます。まず効果的なのは、ゴールを達成した未来の自分を鮮明にイメージすることです。どんな場所にいて、何をしていて、どんな気持ちでいるのか。五感を使ってリアルに感じることで、無意識が「私にはできる」と認識し始めます。また、過去の成功体験を思い出すことも大切です。どんなに些細なことでも構いません。あなたがこれまで「できた」と感じた瞬間を思い出し、その時の情動を体で再体験してみてください。情動を伴った記憶は、エフィカシーを高める強力な土台になります。そして、日々のセルフトークにも意識を向けてみましょう。「どうせ無理」「私にはできない」という言葉を使っていませんか?意識的に「まだできていないだけ」「私ならできる」に置き換えることで、脳の情報処理が変わっていきます。加えて、あなたの夢を否定するドリームキラーからは適度に距離を置き、応援してくれる人と過ごす時間を増やすことで、自然とエフィカシーは高まっていくのです。

あなたの中にある無限の可能性

「私には無理かも」という言葉は、今日で手放しましょう。あなたには、あなたが思っている以上の可能性があります。ただ、それに気づいていないだけなのです。「なぜかうまくいく人」は特別な才能を持っているわけではありません。ただ「私にはできる」と信じて、その信念に従って行動しているだけです。エフィカシーは一日で劇的に変わるものではありませんが、毎日の積み重ねで確実に高まっていきます。大切なのは、完璧を目指さないこと。今日できたこと、頑張ったこと、挑戦したことを認め、自分を褒めてあげてください。その積み重ねが、やがて揺るぎない「私にはできる」という確信に変わっていきます。あなたも今日から、その仲間入りをしませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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