コーチングの本質とは?エフィカシーを上げてゴールを実現する方法

蓮彩聖基

「やりたいことはあるのに、なぜか行動できない」「頑張っているのに、なかなか思い描く未来に近づけない」

そんな悩みを抱えていませんか?

実は、ゴール達成のカギは「頑張ること」ではありません。コーチングの世界では、ある重要な概念がゴール実現の核心だと考えられています。それがエフィカシーです。

この記事では、コーチングの本質であるエフィカシーとは何か、そしてそれを高めることでどのように人生が変わっていくのかを、女性のあなたに向けてお伝えします。

コーチングの核心はエフィカシーを上げること

コーチングとは一体何をするものなのでしょうか?

多くの人は「ゴールを明確にすること」や「計画を立てること」だと思うかもしれません。もちろんそれらも大切ですが、コーチングの作業の核心は、実はエフィカシーを上げることにあります。

エフィカシーとは何か

エフィカシーとは、「ゴールを達成する自己能力の自己評価」のことです。

簡単に言えば、「私にはこのゴールを達成できる」という深い確信の度合いです。単なる「自信」や「ポジティブ思考」とは違い、もっと根本的な自己認識を指します。

エフィカシーが高い人は、「できるかもしれない」ではなく「私はできる」と心の底から信じています。

エフィカシーが上がるとどうなるのか

エフィカシーが上がると、驚くべきことが起こります。

人は自動的にゴール達成へ向かって、クリエイティブに行動し始めるのです。「やらなきゃ」という義務感からではなく、自然と必要な行動を取るようになります。

逆にエフィカシーが低いと、どんなに素晴らしい計画を立てても、行動する前に諦めてしまったり、チャンスに気づけなかったりします。

だからこそ、コーチングではまずエフィカシーを上げることを最優先にするのです。

本物のゴール設定の2つの条件

エフィカシーを上げるためには、正しいゴール設定が不可欠です。

ただし、ここで言う「ゴール」は、単なる目標や願望とは異なります。本物のゴールには、2つの重要な条件があります。

現状の外側に設定する

1つ目の条件は、現状では決して達成できないこと、つまり「現状の外側」にゴールを置くことです。

今の自分の延長線上で達成できそうなものは、本当のゴールではありません。達成方法が見えないくらい大きな変化を必要とするゴールこそが、あなたの可能性を最大限に引き出します。

例えば、「今より月収を3万円増やす」ではなく、「自分のビジネスで自由に働きながら豊かな生活を送る」といった具合です。

心から達成したいと思えること

2つ目の条件は、心から何が何でも達成したいと望むことです。

これは他人の期待や社会の常識ではなく、あなたの内側から湧き上がる強い意志でなければなりません。「できたらいいな」という受動的な希望ではなく、「私はこうなる」という能動的なコミットメントが必要です。

この2つの条件が揃ったとき、ゴールはあなたを大きく変える力を持つのです。

エフィカシーとコンフォートゾーンの深い関係

エフィカシーが高まると、興味深い心理的な変化が起こります。

それはコンフォートゾーンの移動です。

コンフォートゾーンとは、あなたが心地よく感じる環境や状態のこと。高いエフィカシーを持つと、ゴール達成後の状態が新しいコンフォートゾーンとして設定されます。

つまり、まだ達成していない未来の自分の状態が「居心地の良い場所」として感じられるようになるのです。

ギャップが行動を生み出す

ここで重要なのが、現状とゴール側のコンフォートゾーンの間に生まれるギャップです。

新しいコンフォートゾーン(ゴール側)の臨場感が高まると、今の現状に強い違和感や不満を感じるようになります。「今のままではおかしい」という感覚です。

すると、脳は自動的にこのギャップを埋めようとします。これがホメオスタシス(恒常性維持機能)の働きです。

ホメオスタシスは、本来は現状を維持しようとする力ですが、ゴール側のコンフォートゾーンの臨場感が高ければ、逆にゴール側を維持しようと働き始めます。

その結果、ゴール達成に必要な行動やアイデアが自然とクリエイティブに生まれてくるのです。

ゴールを実現するための3つの実践方法

では、具体的にエフィカシーを高め、ゴールを実現するにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは3つの実践方法をご紹介します。

ゴールは人に言わない

これは意外に思うかもしれませんが、ゴールは基本的に人に話さないことが大切です。

なぜなら、ゴールを人に話すと、それは心からの願いから「やらなければならないこと」に変わってしまうからです。また、他人からの否定的な意見(ドリームキラー)によって、せっかく高まったエフィカシーが下がってしまう危険性もあります。

唯一の例外は、プロのコーチに伝える場合です。それ以外は、あなたの大切なゴールを心の中に秘めておきましょう。

アファメーションで臨場感を高める

アファメーションとは、言葉を使ってゴールの世界の臨場感を高める技術です。

具体的には、「一人称、現在進行形、肯定形」で、ゴールを達成した時の感情や状況を語ります。

例えば、「私は自分のビジネスで自由に働き、充実した毎日を送っている。朝起きるのが楽しみで、ワクワクしながら仕事に取り組んでいる」といった具合です。

この臨場感が現実の物理空間よりも高まれば高まるほど、無意識は現状を「おかしい」と感じ、自然とゴール達成へ向かうようになります。

周囲の人のエフィカシーも上げる

最後は、周囲の人のエフィカシーも上げるということです。

それは、自分だけでなく周囲の人々のエフィカシーも上げられるようになることです。これをコレクティブ・エフィカシー(集合的エフィカシー)と呼びます。

あなたが他の人の可能性を信じ、応援することで、その人のエフィカシーが上がります。すると、その人もあなたの可能性を信じてくれるようになり、結果的にあなた自身のエフィカシーもさらに高まります。

この好循環が、あなたのゴール達成を最も容易にする道なのです。

エフィカシーを高めて自分らしい未来を創る

コーチングの本質は、エフィカシーを上げることにあります。

現状の外側に本当に心から達成したいゴールを設定し、アファメーションで臨場感を高め、周囲の人々と共に成長していく。

そうすることで、「頑張らなきゃ」という義務感ではなく、自然とゴールに向かって行動できる自分に変わっていきます。

あなたの中には、まだ気づいていない可能性がたくさん眠っています。エフィカシーを高めることで、その可能性を最大限に引き出し、自分らしい豊かな未来を創っていきましょう。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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