女性の生き方

苦手な人との向き合い方|心が軽くなる視点の変え方

蓮彩聖基

なぜかあの人だけが気になってしまう

職場やプライベートで、特定の人だけが妙に気になってしまうことはありませんか?

「なぜかあの人の言動が目についてしまう」「理由はわからないけれど、どうしても苦手」

そんな感覚を抱いたことがあるかもしれません。

実は、この「気になる」「苦手」という感覚の裏側には、脳の情報処理の仕組みが深く関わっています。そして、その違和感の中に、あなたがもっと自由に生きるためのヒントが隠されているのです。

同じ人を見ても感じ方が違う理由

脳は情報をフィルタリングしている

たとえば、オフィスで同じ服装をしている同僚がいたとします。

ある人は「素敵なファッションセンス」と好意的に受け取り、別の人は「派手すぎる」と眉をひそめる。同じ人物、同じ服装なのに、受け取り方がまるで違います。

この違いは、それぞれの人が持つ「情報の選び方」によって生まれます。

私たちの脳は、毎秒膨大な量の情報にさらされています。目に映るもの、耳に入る音、肌で感じる温度。すべてを意識に上げていたら、脳はパンクしてしまいます。

だから脳は、「自分にとって重要な情報」だけを選び取り、それ以外は最初から「存在しないもの」として処理するのです。

スコトーマという心理的盲点

この心理的な盲点のことを、スコトーマと呼びます。

スコトーマとは、目には映っているのに、脳が「重要ではない」と判断した情報が意識に上がらない状態のこと。存在していても「ないもの」として扱われてしまいます。

元々は眼科医療の用語で「視野欠損」を意味していましたが、心の世界でも同じ現象が起きているのです。

あなたの価値観が「重要」を決めている

では、何が「重要」で何が「重要でない」のかを、誰が決めているのでしょうか?

それは、あなた自身の価値観や信念、これまでの経験によって形作られた「自分らしさ」です。

ナチュラルメイクを大切にしている人にとっては、濃いメイクをしている人の存在が「目につく」ものになります。逆に、華やかなメイクが好きな人には、ナチュラルメイクの人が「物足りなく」映るかもしれません。

どちらが正しいわけではありません。単に「自分の基準と違う」という情報が、脳にとって「重要」だと判断されているだけなのです。

苦手な人は自分を映す鏡

自分が否定している部分を映し出す存在

特定の人に対して強い違和感や苦手意識を感じるとき、それは相手の問題ではなく、自分の内側からのメッセージかもしれません。

「あの人の自由奔放なところが苦手」と感じるとき、実はあなた自身が「もっと自由に生きたい」という願望を心の奥底に持っていることがあります。

ただ、「自由に振る舞うのは無責任だ」という信念も同時に持っているために、そのギャップが違和感として現れるのです。

相手は、あなたが押し込めている可能性を体現している存在。だからこそ、無意識が「気になる」というサインを送ってきます。

自分の価値観を守ろうとする防衛反応

人は誰でも、自分が信じている価値観や生き方を守りたいと思っています。

だから、それと異なる価値観を持つ人に出会うと、無意識が「自分の信念が脅かされる」と感じて、防衛反応を起こすことがあります。

たとえば、キャリアを大切にしている人が、仕事よりもプライベートを優先する同僚に違和感を覚える。これは、相手が間違っているからではなく、自分の選択を肯定したいという気持ちの表れの可能性があります。

見方を変えると世界が変わる

違いを「多様性」として受け取る

苦手な人との関係性を変えたいと思ったとき、相手を変えようとするのは難しいものです。

でも、自分の「見方」を変えることはできます。

ファッション雑誌を開けば、さまざまなスタイルが紹介されています。カジュアル、フェミニン、モード、ナチュラル。どれが正解というわけではなく、それぞれに魅力があります。

人の生き方や価値観も、これと同じです。

「あの人は間違っている」ではなく、「こういう選択もあるんだ」と捉えることで、心が軽くなります。

自分の可能性を広げるヒントとして受け取る

苦手だと感じる相手の中に、実はあなたが手に入れたいと思っている要素が隠れていることがあります。

  • 相手の「自信に満ちた話し方」が気になるなら、あなた自身も「もっと堂々と発言したい」と思っているサイン
  • 相手の「マイペースな生き方」が目につくなら、あなたも「もっと自分のペースを大切にしたい」と感じている証拠
  • 相手の「自由な働き方」に違和感があるなら、あなたも「もっと柔軟に生きたい」という願望を持っているのかもしれない

苦手意識を「自分が本当に望んでいることを、教えてくれるメッセージ」として受け取ってみてください。

日常の中で視野を広げる習慣

違う視点に触れる機会をつくる

朝、コーヒーを飲みながらSNSを見るとき、いつもと違うアカウントをフォローしてみてください。

自分とは異なる価値観やライフスタイルを発信している人の投稿に触れることで、「こんな生き方もあるんだ」という発見があります。

これは、脳に新しい情報を与え、固定化された見方を柔らかくするトレーニングになります。

選択の幅を広げてみる

スキンケアアイテムを選ぶとき、「いつもと同じブランド」ではなく、新しい成分やアプローチを試してみる。ヨガやピラティス、ランニングなど、運動の選択肢を広げてみる。

こうした日常の選択の幅を広げる習慣が、人間関係における視野の広さにもつながっていきます。

「なぜ気になるのか?」と自分に問いかける

誰かの言動が気になったとき、「なぜ私はこれが気になるんだろう?」と自分に問いかけてみてください。

その答えの中に、あなた自身の価値観や、本当に大切にしたいことが隠れています。

手帳に書き出してみるのもおすすめです。書くことで、感情が整理され、客観的に自分を見つめることができます。

人間関係の悩みは自分を知るチャンス

苦手な人がいるということは、決して悪いことではありません。

それは、あなた自身が明確な価値観を持っている証拠です。そして同時に、もっと自由に生きるための可能性を教えてくれるメッセージでもあります。

相手を変えようとするのではなく、自分の見方を少しだけ変えてみる。

その変化が、人間関係の質を大きく変えていきます。

社会に貢献したい、世の中をより良くしたいという志を持つあなたにとって、多様な価値観を受け入れる力は大きな財産になります。

あなたの世界は、あなたの見方次第で、もっと豊かで自由なものになっていくのです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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