心と感情

落ち込んだ時に思い出してほしいこと|雲の上の空は、いつも晴れている

蓮彩聖基

あなたは今、何かに落ち込んでいますか?

仕事でうまくいかなかったこと、人間関係のもつれ、将来への不安。

心がどんよりと重くなって、何をしても気分が晴れない日ってありますよね。

そんな時、ひとつだけ思い出してほしいことがあります。

雲の上の空は、いつも晴れているということ。

どんなに曇っていても、どんなに雨が降っていても、雲の上には必ず青空が広がっています。

今見えている景色がすべてではないのです。

落ち込んでいる時、あなたの視界は狭くなっている

落ち込んでいる時、目の前のことしか見えなくなりませんか?

「あの時ああしていれば」「どうして私ばっかり」「もうダメかもしれない」

そんな考えがぐるぐると頭の中を巡って、他のことが考えられなくなる。

これは、あなたの心が弱いからではありません。

人は感情に揺さぶられると、自然と視野が狭くなるようにできているのです。

だから、落ち込んだ時に「ポジティブに考えなきゃ」と無理やり自分を奮い立たせる必要はありません。

まずは、「今、私の視野は狭くなっているんだな」と気づくことが大切です。

「今」だけを見ていると、全体像が見えなくなる

たとえば、長い映画の中の一場面だけを切り取って見たら、物語全体の意味はわかりませんよね。

悲しいシーンだけを見ていたら、その映画は悲しい話だと思ってしまう。

でも、映画全体を通して見れば、その悲しいシーンがあるからこそ、後の感動があったりする。

私たちの人生も同じです。

今この瞬間だけを切り取って見ていると、人生全体の意味が見えなくなってしまいます。

視点を変えるということ

「視点を変える」というと、何か難しいことのように聞こえるかもしれません。

でも、実はとてもシンプルなことです。

今見ている場所から、別の場所に目を向けてみる。

ただそれだけのことなのです。

時間軸を広げてみる

今、あなたが抱えている問題は、一年後も同じように深刻でしょうか?

五年後、十年後の自分から見たら、どう見えるでしょうか?

過去を振り返ってみてください。

一年前、あなたを悩ませていたことは何でしたか?

きっと、今ではそこまで気にならなくなっていることもあるはずです。

時間という視点から眺めると、今の悩みの大きさが変わって見えることがあります。

立場を変えてみる

もし親友が同じ状況で悩んでいたら、あなたはなんて声をかけますか?

きっと「そんなに自分を責めなくていいよ」「大丈夫、なんとかなるよ」と言ってあげるのではないでしょうか。

でも、自分のことになると、なぜか厳しくなってしまう。

自分に対しても、大切な友人に接するような優しさを向けてみてください。

空間を広げてみる

今いる部屋から出て、外の空気を吸ってみる。

いつもと違う道を歩いてみる。

行ったことのないカフェに入ってみる。

物理的に場所を変えるだけで、心の視点も自然と変わることがあります。

環境を変えることは、心を変える最も手軽な方法のひとつです。

雲の上には、いつも太陽がある

飛行機に乗ったことがある人ならわかると思います。

地上がどんなに曇っていても、雲を抜けた瞬間、そこには眩しいほどの青空が広がっている。

太陽はずっとそこにいたのです。

ただ、雲に隠れて見えなかっただけ。

あなたの可能性も、あなたの価値も、消えてなくなったわけではありません。

今は雲に隠れて見えないだけなのです。

見えないものを信じる力

落ち込んでいる時は、自分の良いところが見えなくなります。

「私なんて」「どうせ私は」という言葉が浮かんでくる。

でも、それは雲が視界を遮っているだけ。

あなたの中にある光は、ちゃんとそこにあります。

見えなくても、感じられなくても、信じてください。

雲がかかっている日に、太陽がなくなったと思う人はいませんよね。

同じように、落ち込んでいる時に見えない自分の価値も、決してなくなってはいないのです。

感情は天気のようなもの

晴れの日があれば、雨の日もある。

穏やかな日があれば、嵐の日もある。

それが自然なことです。

感情も同じで、いつも明るく元気でいる必要はないのです。

落ち込む日があっていい。

泣きたい日があっていい。

何もしたくない日があっていい。

大切なのは、その感情に溺れてしまわないこと。

「今日は曇りだな」と認めながら、「でも、雲の上は晴れている」と思い出すこと。

嵐は必ず過ぎ去る

どんなに激しい嵐も、永遠には続きません。

必ず、静かになる時が来ます。

今、あなたの心に嵐が吹き荒れているとしても、それは永遠ではありません。

「この感情も、いつかは過ぎ去る」と知っているだけで、少し楽になれることがあります。

視点を変えると、世界が変わる

同じ出来事でも、見る角度によってまったく違う意味を持ちます。

失敗は「ダメだった証拠」にもなれば「次への学び」にもなる。

別れは「終わり」にもなれば「新しい始まり」にもなる。

どう捉えるかは、あなた次第なのです。

これは「ポジティブに考えなさい」ということではありません。

「視点を変えることで、見える景色が変わる」という事実を知っておくということです。

今の視点だけが正解ではない

落ち込んでいる時の自分の考えは、とても説得力があるように感じます。

「やっぱり私はダメなんだ」という考えが、真実のように思えてしまう。

でも、それは「今の視点から見た解釈」に過ぎません。

別の視点から見れば、まったく違う解釈ができるのです。

だから、落ち込んでいる時に重要な決断をするのは避けた方がいい。

感情が落ち着いてから、改めて考えてみてください。

きっと、違う答えが見えてくるはずです。

あなたの空は、いつも晴れている

最後に、もう一度伝えさせてください。

雲の上の空は、いつも晴れています。

今、どんなに辛くても、どんなに苦しくても、あなたの中にある光は消えていません。

視点を変えれば、見える景色が変わります。

時間軸を広げれば、悩みの大きさが変わります。

立場を変えれば、自分への言葉が変わります。

落ち込んだ時こそ、空を見上げてみてください。

雲の向こうに、太陽があることを思い出してください。

そして、あなた自身の中にも、同じように光があることを忘れないでくださいね。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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