心と感情

自分の感情を整理して、心を軽くする毎日の習慣

蓮彩聖基

なんとなくモヤモヤする。

理由ははっきりしないけれど、気持ちが晴れない。

そんな日が続くと、何をしても楽しめなくなってしまいますよね。

感情は目に見えないからこそ、扱い方がわからなくて困ってしまうことがあります。

でも、感情を上手に整理できるようになると、毎日がもっと軽やかになります。

この記事では、自分の感情と上手に付き合い、前向きな気持ちで過ごすための習慣についてお話しします。

感情は「抑える」ものではなく「感じる」もの

まず、感情との付き合い方について、大切なことをお伝えします。

感情を無視していませんか?

忙しい毎日の中で、自分の感情を後回しにしていませんか?

  • 「今は落ち込んでいる場合じゃない」
  • 「こんなことで怒っちゃダメ」
  • 「泣いても仕方ないし」

こんな風に、感情を抑え込んでいることはありませんか?

一時的には、それでうまくいくように見えます。

でも、抑え込んだ感情は消えてなくなるわけではありません。

心の奥に溜まっていき、ある日突然、爆発してしまうこともあるのです。

感情は「サイン」として受け取る

感情は、あなたに何かを伝えようとしているサインです。

  • 悲しみは「何かを失った」というサイン
  • 怒りは「大切にしているものが侵害された」というサイン
  • 不安は「未来に対する準備が必要」というサイン
  • 喜びは「今の方向が合っている」というサイン

感情を無視するのではなく、「今、私は何を感じているんだろう?」と問いかけてみてください。

その感情が何を伝えようとしているのかがわかると、対処の仕方も見えてきます。

感情を整理するための習慣

感情を整理するには、日々の中で意識的に取り組むことが大切です。

いくつかの習慣をご紹介します。

「感情を言葉にする」習慣

感情を整理する第一歩は、言葉にすることです。

モヤモヤしているとき、そのモヤモヤの正体がわからないと、余計につらくなります。

「今、私は何を感じている?」と自分に問いかけてみてください。

  • 悲しい
  • 寂しい
  • 悔しい
  • 不安
  • イライラする
  • 焦っている

言葉にできると、それだけで少し楽になります。

感情に名前をつけることで、漠然とした不快感扱えるものに変わるからです。

「書き出す」習慣

頭の中だけで考えていると、同じ思考がぐるぐる回り続けます。

紙に書き出すことで、思考を外に出すことができます。

書き方に決まりはありません。

  • 今日あったこと
  • 今感じていること
  • モヤモヤの原因だと思うこと
  • 本当はどうしたいか

思いつくままに書いてみてください。

書いているうちに、自分でも気づいていなかった本音が出てくることがあります。

「あ、私はこれが嫌だったんだ」「本当はこうしたかったんだ」と気づくと、心がスッキリします。

「体を動かす」習慣

感情は、心だけでなく体にも影響しています。

ストレスを感じると肩が凝る、緊張するとお腹が痛くなる、という経験はありませんか?

心と体はつながっているので、体を動かすことで感情も整理されやすくなります。

激しい運動でなくても構いません。

  • 散歩をする
  • ストレッチをする
  • 深呼吸をする
  • ヨガをする

体を動かすと、滞っていたエネルギーが流れ出し、気持ちも軽くなっていきます。

特に、モヤモヤが溜まっているときは、意識的に体を動かす時間を作ってみてください。

ネガティブな感情との付き合い方

ネガティブな感情を感じると、つい「早くなんとかしなきゃ」と焦ってしまいますよね。

でも、焦れば焦るほど、感情は大きくなってしまうことがあります。

「感じきる」ことの大切さ

ネガティブな感情は、感じきることで自然と和らいでいきます。

悲しいときは、悲しみに浸っていい。

悔しいときは、その悔しさを十分に感じていい。

感情を押し殺そうとするのではなく、「今は悲しんでいいんだ」と自分に許可を出してあげてください。

不思議なことに、十分に感じきった感情は、自然と流れていきます。

無理に明るくしようとするよりも、ずっと早く気持ちが回復するのです。

「感情」と「事実」を分ける

ネガティブな感情を感じているとき、その感情がすべてを支配しているように感じることがあります。

「私はダメな人間だ」「もう終わりだ」「何をやってもうまくいかない」

でも、これらは感情から生まれた思考であって、事実ではありません

感情を感じることと、その感情に基づいた考えを事実だと信じることは、別のことです。

「今、私は落ち込んでいる。だから『自分はダメだ』と感じている。でも、これは今の感情がそう思わせているだけかもしれない」

こんな風に、感情と事実を分けて考える習慣をつけると、感情に振り回されにくくなります。

「時間が解決する」ことを信じる

どんなに強いネガティブな感情も、永遠に続くことはありません。

今はつらくても、時間が経てば必ず和らいでいきます。

これを知っているだけで、少し楽になりませんか?

「今はつらいけど、これもいつかは過ぎていく」

そう思えると、感情に飲み込まれそうになったときも、踏ん張れるようになります。

前向きな気持ちを育てる習慣

感情を整理することに加えて、前向きな気持ちを意識的に育てることも大切です。

「良かったこと」に目を向ける

私たちの心は、放っておくとネガティブなことに注目しやすい性質を持っています。

これは、危険を察知して生き延びるための本能です。

だからこそ、意識的に良かったことに目を向ける習慣が大切になります。

毎日の終わりに、今日良かったことを思い出してみてください。

  • 美味しいコーヒーを飲めた
  • 友人と楽しい会話ができた
  • 仕事が一つ終わった
  • 天気が良かった

どんなに小さなことでも構いません。

良かったことに意識を向ける習慣を続けると、自然と前向きな気持ちが育っていきます。

「ありがとう」を見つける

感謝の気持ちは、心を前向きにする強力な力を持っています。

今日、感謝できることは何ですか?

  • 健康でいられること
  • 住む場所があること
  • 支えてくれる人がいること
  • 好きな音楽を聴けること

当たり前だと思っていることの中に、感謝できることはたくさんあります。

感謝の気持ちを意識すると、「足りないもの」ではなく「すでにあるもの」に目が向くようになります。

それだけで、心はずっと豊かになるのです。

「未来の自分」を思い描く

前向きな気持ちを育てるもう一つの方法は、なりたい自分の姿を思い描くことです。

どんな自分になりたいですか?

どんな毎日を過ごしたいですか?

その姿を具体的にイメージしてみてください。

  • どんな表情をしているか
  • どんな場所にいるか
  • 誰と一緒にいるか
  • どんな気持ちでいるか

理想の未来を思い描くと、心が自然とその方向に向かい始めます。

今の状況がどうであれ、未来は変えていけるという希望が生まれるのです。

自分に優しくすることを忘れない

完璧を目指さなくていい

感情を整理しようとしても、うまくいかない日もあります。

前向きになろうとしても、落ち込んでしまう日もあります。

それでいいのです。

完璧に感情をコントロールできる人なんて、どこにもいません。

「今日はうまくいかなかったな」と思っても、自分を責めないでください。

明日また、やり直せばいいだけです。

自分を大切にする時間を持つ

感情を整理するためには、自分と向き合う時間が必要です。

忙しい毎日の中で、自分のための時間を確保していますか?

一人でゆっくり過ごす時間、好きなことをする時間、何もしない時間。

そうした時間の中で、感情は自然と整理されていきます。

自分を大切にする時間は、贅沢ではありません。

心を健やかに保つために必要なことなのです。

感情は、あなたの一部です。

ネガティブな感情も、ポジティブな感情も、すべてあなた自身を形作っています。

その感情たちと上手に付き合いながら、毎日を自分らしく過ごしていってくださいね。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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