心と感情

感情は、あなたを守ろうとしている

蓮彩聖基

あなたは今日、どんな感情を感じましたか。

嬉しさ、不安、イライラ、寂しさ。

私たちは毎日、さまざまな感情の波の中で生きています。

そしてその感情に振り回されて疲れてしまうことも、ありますよね。

でも実は、感情はあなたの敵ではありません。

感情は、あなたの人生をより良い方向へ導いてくれる「道しるべ」なのです。

この記事では、感情を味方につけて自分らしく生きるための考え方をお伝えしていきます。

なぜ私たちは感情に振り回されてしまうのか

感情を「悪者」にしていませんか?

多くの人は、ネガティブな感情を感じたとき「こんなこと思ってはいけない」「もっとポジティブにならなきゃ」と自分を責めてしまいます。

不安を感じたら「弱い自分」だと思い、怒りを感じたら「大人げない」と思う。

でも、それは感情の本質を見誤っているのです。

感情には良いも悪いもありません。

感情は「情報」である

たとえば、何かに対して不安を感じるとき。

それは「この先に何か大切なことがある」というサインかもしれません。

怒りを感じるとき。

それは「あなたの大切な価値観が傷つけられている」という警告かもしれません。

感情とは、あなたの心が発している「情報」なのです。

その情報を無視したり、押し殺したりすると、心は同じメッセージを何度も送り続けます。

結果として、同じパターンで悩み続けることになってしまうのです。

感情の声に耳を傾けるということ

まず「感じる」ことを許す

感情を味方につける第一歩は、まずその感情を「感じること」を自分に許すことです。

  • 嬉しいときは嬉しい。
  • 悲しいときは悲しい。
  • 怖いときは怖い。

その感情をそのまま認めてあげてください。

「こう感じてはいけない」という制限を外すと、不思議と感情はスーッと落ち着いていきます。

感情は、認められることで役目を終えるからです。

感情の「奥」にあるものを見つめる

感情を感じたら、次にその奥にあるものを見つめてみてください。

  • 「私は今、何を大切にしたいと思っているのだろう」
  • 「この感情は、私に何を伝えようとしているのだろう」

たとえば、誰かの成功を見て嫉妬を感じたとしましょう。

その嫉妬の奥には「本当は私もそうなりたい」という願いが隠れているかもしれません。

つまり、嫉妬は「あなたの本当の望み」を教えてくれているのです。

感情を通して自分の本心を知ることができたら、それは大きな一歩になります。

感情をコントロールしようとしないこと

「味方につける」とは支配することではない

感情を味方につけるというと、感情をコントロールすることだと思うかもしれません。

でも、本当の意味で感情を味方につけるとは、感情を支配することではありません。

感情と「共にある」こと。

感情を尊重しながら、自分の行動を選んでいくこと。

それが、感情を味方につけるということです。

感情は未来を教えてくれる

心が動くほうへ

どんな未来を生きたいのか迷ったとき、感情は大切な手がかりになります。

  • 「これを想像すると心が温かくなる」
  • 「こういう自分でいると嬉しい」

そんなポジティブな感情が湧いてくる方向に、あなたの本当の望みがあります。

逆に「やらなきゃいけないから」「みんながそうしているから」という理由で選ぼうとしていることには、心が動かないかもしれません。

感情は、あなたが本当に進みたい道を教えてくれているのです。

「正しさ」より「心の声」を

社会には「こうあるべき」という声がたくさんあります。

でも、その「正しさ」があなたを幸せにするとは限りません。

感情は、社会の常識ではなく、あなた自身の声を届けてくれます。

もちろん、感情だけで判断することがすべて正しいわけではありません。

でも、自分の感情を無視し続けることは、自分自身を無視することと同じなのです。

感情と友達になる日々の過ごし方

感情を言葉にしてみる

日常の中で感情を意識するコツは、感情を言葉にしてみることです。

  • 「今、私はちょっと不安を感じているな」
  • 「今日は穏やかな気持ちだな」

こうして言葉にするだけで、感情との距離感が生まれます。

距離感が生まれると、感情に飲み込まれにくくなります。

感情を責めない

どんな感情が湧いてきても、それを責めないでください。

  • 「こんなことで落ち込む自分はダメだ」
  • 「もっと強くならなきゃ」

そんなふうに自分を責める必要はありません。

感情を感じている自分もまた、大切なあなた自身なのです。

「そう感じているんだね」と、自分自身に優しく声をかけてあげてください。

感情日記をつけてみる

余裕があるときは、一日の終わりに感情を振り返ってみるのもおすすめです。

  • 今日、どんな感情を感じたか
  • その感情は何を教えてくれていたか
  • 感情を感じたとき、自分にどんな言葉をかけたか

書き出すことで、自分の感情のパターンが見えてきます。

パターンが見えれば、感情との付き合い方もわかってくるのです。

あなたの感情は、あなたの味方

感情を敵だと思っていた頃は、感情に振り回されて疲れてしまいます。

でも、感情を味方だと思えるようになると、感情はあなたを導いてくれる存在に変わります。

嬉しいという感情は、あなたの喜びを教えてくれます。

怖いという感情は、あなたが大切にしているものを教えてくれます。

怒りという感情は、あなたの価値観を教えてくれます。

すべての感情は、あなたをより深く知るための道しるべなのです。

感情と友達になって、自分らしい人生を歩んでいきましょう。

あなたの感情は、いつもあなたの味方です。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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