無意識の独り言が、あなたの人生をつくる
なぜ独り言が、人生を左右するのか
気づいたら「最悪…」と口にしている。ふとした瞬間に「どうせ私なんて」と思ってしまう。否定的な独り言で、気分が沈むことはありませんか?
実は、その”独り言”こそが、知らないうちにあなたの人生を形づくっているのです。
あなたは自分の独り言を覚えていますか?
今日、昨日、どんな独り言を口にしましたか?多くの人は「覚えていない」と答えます。
なぜなら、独り言は無意識のうちに”ぼそぼそ”と呟かれているからです。
振り返ってみてもらって、あなたの独り言は肯定的でしょうか、それとも否定的でしょうか?
- 肯定的なら素晴らしいこと
- 否定的なら見直す必要があります
言葉・映像・感情はつながっている
私たちは思考するとき、必ず言葉を使います。そして、言葉と映像、感情は切り離せない関係にあります。
レモンの実験で分かる、言葉の力
「レモンを思い浮かべないでください」どうでしょうか?頭にレモンの映像が浮かびませんでしたか?
思い浮かべないでとお伝えしたのに思い浮かんだのではないでしょうか。これが、言葉とイメージの連動です。
言葉から映像が生まれ、映像から感情が生まれます。このプロセスは、ほとんどが無意識の中で起こっているのです。
日常の独り言を見つめてみる
私たちは日常のあらゆる場面で、独り言を言っています。店員さんの態度に「なんだよ…」。行きたかったお店が休業で「最悪…」。
たった一言でも、その瞬間の映像と感情がセットで無意識に入っていくのです。
独り言が積み重なると、世界観が変わる
否定的な言葉には「残念」「がっかり」といった感情がついてきます。それらが積み重なることで、やがてあなたの世界観そのものが形づくられていくのです。
つまり、毎日の独り言が、あなたが見る世界の色を決めているということなんですね。
独り言=セルフトークとは
コーチングで使われるセルフトークの定義
コーチングでは「独り言=セルフトーク」と呼びます。ただし、より広く自分に向けた語りかけ全般を指します。
他人に言った言葉であっても、それを発した瞬間、それはあなた自身へのセルフトークになるのです。
言葉は諸刃の剣
「言霊」という言葉がありますね。実際に魂が宿るかどうかは別として、セルフトークの影響を考えれば、それくらいに言葉は大切なものなのです。
1日5万回の思考が、人生を決める
人は1日に約5万回思考していると言われています。もしその大半が否定的なら、人生が良くなるはずがありません。
逆に言えば、セルフトークを変えることで、人生の方向性を変えることができるのです。
セルフトークを変える具体的な方法
否定的なセルフトークは放置しない
否定的なセルフトークは放置せず、意識的にコントロールすることが大切です。
無意識だからこそ、意識して修正していきましょう。
3秒ルールで即座に書き換える
否定的な言葉が浮かんだら、3秒以内に肯定的に書き換える。これが、セルフトークをコントロールする最もシンプルで効果的な方法です。
具体的な書き換え例
たとえば――
- 「どうせ私なんて」→「私らしくない、大丈夫!」
- 「失敗するかも」→「私なら大丈夫!」
- 「また間違えた」→「学べる機会だ」
まるで食べ物を落とした時の「3秒ルール」のように、即修正するのがポイントです。
セルフトークが自己イメージを育てる
否定的な言葉を修正すれば、ポジティブな記憶として上書きされていきます。逆に放置すれば、ネガティブな自分を強化してしまいます。
セルフトークが作る、あなたの世界
- 悪口ばかり言う→悪いことが目につきやすくなる
- 優しい言葉を使う→優しい自分が育っていく
セルフトークはセルフイメージをつくります。つまり、あなたの世界をどんな色に染めるかを決めるのです。
そして、セルフイメージはあなたのコンフォートゾーン――居心地の良い状態を決定します。
まとめ:未来を変える独り言
ここまでお伝えしてきた内容を、もう一度整理しましょう。
- 独り言=セルフトークは無意識に行われる
- 言葉は映像と感情を伴い、世界観を形づくる
- 否定的な言葉は3秒以内に肯定的に書き換える
素敵なあなたは、どんなセルフトークをしていますか?優しいあなたは、自分や人にどんな言葉をかけますか?独り言を肯定的に変えることが、未来のあなたを変える第一歩です。
今日から、心の中で繰り返される言葉に意識を向けてみてください。そして、否定的な言葉に気づいたら、3秒以内に書き換えてみてくださいね。
完璧にできなくても、少しずつ変えていけば、あなたの世界は確実に変わっていきますから。
