女性の生き方

モヤモヤが消える思考法|抽象度で人生を描き直す方法

蓮彩聖基

抽象度とは何か

カメラのズームに似た概念

「このままでいいのかな…」「やりたいことはあるのに、行動が続かない…」

そんな風にモヤモヤしてしまう日々、ありませんか?

毎日忙しく過ごしているはずなのに、なぜか満たされない。何かが足りない気がするけれど、それが何なのかわからない。

その正体は、視点が固定化されていることにあるかもしれません。

抽象度とは、物事をどのレベルで見るかを示す概念です。カメラのズームに例えると、とてもわかりやすくなります。

  • ズームイン(抽象度が低い):細部を見る、具体的
  • ズームアウト(抽象度が高い):全体を見る、抽象的

視点を自由に動かせるかどうかが、人生の見え方を大きく変えるのです。

具体例:犬で考える抽象度

たとえば「犬」という存在を、抽象度で整理してみましょう。

抽象度が低い(具体的)

「茶色のトイプードルのココちゃん」という見方は、情報量が多く、視点が狭く、具体的で詳細です。

抽象度が中程度

「トイプードル」→「犬」→「哺乳類」と広がっていきます。

抽象度が高い(抽象的)

「動物」→「生物」→「存在」という見方は、情報量が少なく、視点が広く、全体像や本質を捉えています。

上にいくほどシンプルで広い概念になり、下位のものを包み込む構造になっているのです。

抽象度が高いか低いか、どちらが良い悪いではありません。自由に行き来できることが大切なのです。

なぜ抽象度が大切なのか

存在意義や価値観にアクセスできる

抽象度を上げると、「私はなぜこのゴールを目指すのか?」が見えてきます。

逆に、抽象度を下げると、「今日やるべきことは何か?」に落とし込めるのです。

いつも目の前のことに追われて、何のためにやっているのかわからなくなる。それは抽象度が低い状態で固定されているのかもしれません。この上下運動が、ゴール達成には不可欠なのです。

行動にエネルギーを注げる

高い抽象度では「自分の人生をもっと自由に生きたい」という目的が見えます。

低い抽象度では「今日は30分英語を勉強する」という具体的行動に落とし込めます。

「なぜ大切か」を思い出せるからこそ、地道な行動にもエネルギーが湧いてくるのです。目の前の小さな一歩が、大きな未来につながっていることを実感できるようになります。

柔軟な問題解決が可能になる

抽象度を低く固定している場合

「この方法しかない」と視野が狭まり、選択肢が見えなくなり、行き詰まりやすくなります。

抽象度を高くする場合

「別のやり方でも近づける」と再解釈でき、選択肢が見えてきて、違うルートを見つけやすくなります。

壁にぶつかっても、視点を変えることで道が開けるのです。

固定された視点で見えなくなっているものを、スコトーマ(心理的盲点)と呼びます。抽象度を上げることで、今まで見えていなかった選択肢や可能性が見えてくるのです。

抽象度を高める4つの方法

方法1:「なぜ?」を問い続ける

目の前の行動に対して「なぜ?」を繰り返すことで、上位の目的にたどり着けます。

具体例

  • 「なぜ英語を勉強するの?」→「海外で仕事をしたいから」
  • 「なぜ海外で?」→「自分の可能性を広げたいから」
  • 「なぜ可能性を?」→「自分らしい人生を生きたいから」

繰り返すうちに、人生全体の目的が浮かび上がってくるのです。「なぜ?」を問うことで、本質的な目的やゴールにたどり着きます。

方法2:大きな括りに入れ直す

物事を「さらに大きなカテゴリー」で捉え直してみましょう。

例1:犬の場合

犬 → ペット → 動物 → 生き物 → 生命

例2:英語学習の場合

英語学習 → 言語学習 → 知識習得 → 自己成長

「これは何の一部だろう?」と考える習慣が効果的です。より大きな枠組みで見ることで、本質が見えてきます。

方法3:時間軸を引き延ばす

時間の捉え方を変えると、自然と抽象度が変わります。

  1. 今日のタスク(抽象度:低)
  2. 1か月の計画
  3. 1年後のビジョン
  4. 人生全体の方向性(抽象度:高)

長期視点に切り替えると、日々の行動が大局につながっていきます。

毎日忙しくて、長期的なことなんて考える余裕がないと感じるかもしれません。だからこそ、意識的に時間軸を広げることが大切なのです。5分でもいいので、「1年後の自分」を想像する時間を持ってみてください。

方法4:他者や社会との関係で考える

視野を「自分」から「他者・社会・世界」へ広げることも有効です。

「自分が成功したい」→「家族を幸せにしたい」→「社会に貢献したい」→「世界をより良くしたい」

自分を超えた枠組みを持つと、思考は一気に高抽象度になります。「誰かの役に立ちたい」という視点は、自然と抽象度を上げてくれるのです。

抽象度を上下に動かす力

両方を往復することが大切

ここで重要なのは、高い抽象度と低い抽象度を往復することです。

高い抽象度(ズームアウト)

  • 「全体像」をつかむ
  • 「なぜ」「目的」「意義」にアクセス
  • ゴールの方向性を確認

低い抽象度(ズームイン)

  • 「具体的行動」に落とす
  • 「何を」「どう」「いつ」を明確に
  • 今日の一歩を決める

どちらか一方に固定されていると、モヤモヤが生まれてしまいます。

抽象度が高すぎると「何をすればいいか分からない」状態に、抽象度が低すぎると「なぜやっているか分からない」状態になります。

バランスよく行き来できる柔軟さが、ゴール達成や日常の充実に役立つのです。

日常で意識したいこと

行き詰まったら、抽象度を上げる

「そもそも何のため?」を問い直しましょう。

ふわふわしたら、抽象度を下げる

「具体的には?」と問いかけてみましょう。

定期的に両方の視点を持つ

朝は抽象度を上げて一日の意味を確認し、夜は抽象度を下げて明日の行動を決める習慣をつけてみてください。

視点を自由に動かせるようになると、人生が驚くほどクリアになっていきます。

視点を動かして人生を描き直す

モヤモヤの正体

モヤモヤの多くは、視点が固定化されていることから生まれています。

  • 目の前のことしか見えない
  • 逆に、夢ばかり見て行動できない
  • 何のためにやっているのかわからない
  • やるべきことが見えない

これらはすべて、抽象度の上下運動ができていないサインなのです。

抽象度が使えるようになると

視点を操作して人生を鮮明に描き直すことができるようになります。

  • 日々の行動に意味を感じられる
  • 大きなゴールも現実的に捉えられる
  • 壁にぶつかっても別の道が見える
  • 自分らしい人生の地図が描ける

抽象度が上がれば、今の一歩も未来のゴールも、同じ地図の上でつながっていきます。そして、その地図の中心には、いつも理想のあなた自身がいるのです。

視点を自由に動かせるようになろう

この記事でお伝えしたことを整理します。

  • 抽象度はカメラのズームのようなもの
  • 高くすると「なぜ」「目的」、低くすると「どう」「行動」へアクセスできる
  • ゴール達成には、抽象度を行き来することが重要
  • 方法は「なぜを問う」「大きな括りにする」「時間軸を延ばす」「他者との関係で考える」

モヤモヤを解消するために、タスクを増やす必要はありません。自己啓発本を詰め込む必要もありません。

ただ、視点を自由に動かせるようになればいいのです。

抽象度を使いこなせるようになると、人生の見え方が変わります。今日から「なぜ?」を問い、「より大きな括り」で考える習慣を始めてみませんか?

あなたの人生を描く地図は、あなた自身が持っています。視点を自由に動かして、その地図を鮮やかに描き直していきましょう。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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