人間関係

他人を褒めると、なぜ自分も満たされるの?感謝と賞賛がもたらす心の変化

kokihasutami

自分を認める力が高まると、人間関係も変わっていく

あなたは、誰かの悪いところばかりが目についてしまうことはありませんか?

実は、自分自己評価が高まると、他人のネガティブな部分に意識が向かなくなるという現象が起こります。それは、自分の内側が満たされると、自然と周囲の良い面が見えてくるようになるからです。

エフィカシーが視点を変える

内面が満たされると、見える世界が変わる

エフィカシー(自己能力の自己評価)——つまり「自分はできる」という感覚が高まると、思考は前向きになります。すると不思議なことに、自分の良いところだけでなく、周りの人の良いところも自然と目に入ってくるようになるのです。

ネガティブな面が気にならなくなる理由

これは、脳の認識の仕組みと深く関係しています。私たちは意識を向けたものを認識するため、前向きな状態でいると、ポジティブな情報ばかりをキャッチするようになります。

批判ではなく、尊重しあえる関係へ

自分を認められる人は、他人のことも認められます。その結果、お互いの長所を見つけて認め合う、温かい関係性が自然と生まれていくのです。

感謝を伝えることの力

言葉にすることで起きる変化

日常生活の中で、感謝の気持ちをきちんと言葉にする機会は意外と少ないものです。でも、心からの感謝を相手に伝えたとき、そこには良いことが起こるのです。

感謝を受け取る側に起きること

目の前で「ありがとう」と真っ直ぐに伝えられたとき、多くの人が嬉しい気持ちになりますね。それは、自分の存在や行動が誰かの役に立っていたことを実感できる瞬間だからです。この体験は、受け取った人の自己評価を引き上げます

感謝を伝える側にも起きること

実は、感謝を伝えた側にも変化が起こります。誰かに感謝を伝えることで、自分の中にある豊かさや温かさに気づくことができるからです。

感謝が循環していく

感謝を伝えることは、一方通行ではありません。伝えた人も受け取った人も、両方の内面が満たされ、前向きな状態になっていく——これが、感謝の循環でありポジティブの循環です。

脳は「誰のことか」を区別していない

脳が反応するのは「言葉」そのもの

ここで、脳の興味深い特性をお伝えします。脳は「主語」や「否定形」を正確に理解することができません。つまり、言葉に含まれる単語そのものに反応するという性質があるんです。

否定しても、イメージしてしまう

たとえば、「酸っぱいレモンを想像しないでください」と言われても、口の中に唾液が出てきますよね。これは、「レモン」という単語を認識した瞬間に、脳がそのイメージを作り出してしまうからです。

他人を褒めると、自分の脳も喜ぶ

同じように、「あなたは素敵ですね」と誰かに伝えたとき、脳は「素敵」という言葉に反応します。そして脳は、それが他人に向けた言葉なのか、自分に向けた言葉なのかを区別しません。

褒める行為が自分を満たす

つまり、他人を褒めることは、実は自分自身を褒めているのと同じ効果があるということです。誰かの良いところを見つけて言葉にすることで、あなた自身の内面も満たされていくのです。

尊重と賞賛が社会を変える

小さな行動が大きな変化を生む

もし、私たち一人ひとりが、周りの人の良いところに目を向け、それを素直に伝えるようになったら——社会はどう変わっていくでしょうか?

否定ではなく、肯定の文化へ

人の欠点を探して批判するのではなく、長所を見つけて認め合う。そんな文化が広がっていけば、否定や攻撃ではなく、尊重と共感が当たり前の世界が生まれていくはずです。

身近なところから始められる

世界を変えるなんて大げさに聞こえるかもしれません。でも、まずはあなたの身近な人——家族や友人、職場の仲間——に対して、感謝や賞賛を伝えることから始めてみてください。

あなたの言葉が、誰かの光になる

あなたが誰かを認めることで、その人の心が満たされます。そしてその人もまた、誰かを認めるようになります。こうして、ポジティブな循環が少しずつ広がっていくのです。

あなたから始まる、温かい世界

自分を認めること、そして他人の良いところを見つけて伝えること。この二つは、実は同じ方向を向いています。どちらも、自分と他人の両方を満たし、より良い関係性を築くための土台となるからです。いまこの瞬間から、あなたの周りに感謝と賞賛の輪を広げていきませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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