人間関係

人間関係のストレスが消える|ゴール設定で心が軽くなる理由

kokihasutami

人間関係に疲れていませんか?

職場での気を遣う会話、家族との何気ないすれ違い、友人との微妙な距離感。現代を生きる私たちは、毎日たくさんの人と関わりながら暮らしています。

「なんだか人と会うのが疲れる」「気を遣いすぎて自分が分からなくなる」そんな風に感じているとしたら、それはあなたが弱いからではありません。

今回は、人間関係のストレスを根本から変える「思考の転換法」をお伝えします。

なぜ現代人は人間関係に疲れやすいのか

昔と今では「関わる人の数」が違う

少し昔を振り返ってみましょう。

かつて人間は、生まれた村や集落という小さな単位の中で一生を過ごしていました。関わる人の数は限られていて、顔見知りばかり。誰がどんな人かもよく分かっていたのです。

でも今は違います。

都心部に住んでいれば、毎日通勤電車で何百人とすれ違い、職場では様々な部署の人と関わり、SNSでは世界中の人とつながっています。

疲弊している人たちとの関係性

そして何より、現代人の多くはたくさんの悩みを抱えています

  • 仕事のプレッシャー
  • 将来への不安
  • 自己実現への焦り
  • 家庭での役割
  • 経済的な心配

このように、みんなが何かしらのストレスを抱えながら生きている状態です。

疲れている人同士が関わり合えば、どうしても関係性はギクシャクしてしまいます。些細なことでイライラしたり、相手の言葉を悪く受け取ってしまったり。

これは、あなたや相手が悪いのではなく、現代社会の構造的な問題なのです。

人間関係のストレスを変える鍵は「ゴール設定」

なぜゴールを持つと人間関係が楽になるのか

ここからが大切なポイントです。

人間関係のストレスを根本から変えるには、自分の心から達成したいゴールを設定することが必要です。

「え、人間関係の話なのに、どうしてゴール?」と思うかもしれませんね。

実は、私たちの脳にはRAS(網様体賦活系)という素晴らしい機能が備わっています。

RASの働き|必要な情報だけが見える仕組み

RASは、簡単に言うと「今の自分に必要な情報だけを選んで意識に上げてくれる」フィルターのような働きをしています。

たとえば、新しいバッグを買った後に、街で同じバッグを持っている人が急に目につくようになった経験はありませんか? これがRASの働きです。

そのバッグは以前から街にあふれていたはずなのに、「自分が持っている」という状態になって初めて、脳が「これは重要な情報だ」と判断して見えるようになるのです。

ゴールがあると関係ない情報はスコトーマに隠れる

ゴールを設定すると、RASがゴールに関連する情報を優先的に集めてくれるようになります。

そして同時に、ゴールとは関係のない情報は自然と意識から消えていくのです。これを「スコトーマ(心理的盲点)に隠れる」と言います。

具体的にはこういうこと

たとえば、あなたが「世界中を旅しながら自由に働く」というゴールを持ったとします。

すると、あなたの脳は次のような変化を起こします。

ゴールに関連する情報が見えるようになる

  • リモートワークの仕事情報
  • 海外生活のヒント
  • 同じ夢を持つ仲間

ゴールと関係ない情報が気にならなくなる

  • 職場の人間関係のちょっとした摩擦
  • 友人の何気ない一言
  • SNSでの誰かの投稿

つまり、ゴールを持つことで、人間関係の小さなストレスが自然と意識から消えていくのです。

ゴールを持つと人との関わり方が変わる

「合う人」と「合わない人」が明確になる

ゴールを持つと、不思議なことに自分と合う人が自然と引き寄せられてきます

同じ方向を向いている人、応援してくれる人、刺激をくれる人。そういった人たちとの出会いが増えていきます。

一方で、ゴールと関係のない人間関係は自然とフェードアウトしていきます。これは冷たいことではなく、お互いにとって健全なことなのです。

他人の評価が気にならなくなる

ゴールに向かって進んでいると、「他人にどう思われるか」が気にならなくなっていきます

なぜなら、あなたの意識は「ゴールを達成した未来の自分」に向いているからです。

今この瞬間の誰かの評価よりも、未来の自分にとって大切なことを選べるようになります。

境界線を引けるようになる

ゴールがあると、自分の時間やエネルギーを何に使うかが明確になります

その結果、無理な誘いを断ったり、自分を守るための境界線を引いたりすることが自然にできるようになるのです。

これは相手を拒絶することではなく、自分を大切にする行為です。

今日からできる実践方法

ステップ1|自分のゴールを明確にする

まずは、あなたが心から達成したいゴールを明確にしましょう。

  • どんな生き方をしたいですか?
  • どんな自分になりたいですか?
  • どんな日常を送りたいですか?

できるだけ具体的にイメージしてみてください。

ステップ2|ゴールを達成している自分をイメージする

毎日少しの時間でいいので、ゴールを達成している未来の自分を想像してみましょう。

その時のあなたは、どんな人たちに囲まれていますか? どんな会話をしていますか? どんな気持ちで日々を過ごしていますか?

このイメージを繰り返すことで、脳はそれを「現実」として認識し始めます。

ステップ3|小さな選択から変えていく

ゴールに向かって、今日できる小さな選択をしてみましょう。

  • 気が進まない誘いを丁寧に断る
  • 自分の時間を確保する
  • ゴールに関連する情報を調べる
  • 同じ方向を向いている人とつながる

小さな一歩の積み重ねが、あなたの人間関係を少しずつ変えていきます。

あなたのゴールが人間関係を変える

人間関係のストレスは、あなたが弱いからでも、人付き合いが下手だからでもありません。

ゴールを設定すれば、脳のRASという素晴らしい機能が働いて、必要な情報だけが見えるようになります。そして関係のないストレスは、自然とスコトーマに隠れていきます。

あなたが心から達成したいゴールは何ですか?

その答えを見つけることが、人間関係のストレスから自由になる第一歩です。

あなたらしい未来に向かって、今日から一歩を踏み出してみませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
記事URLをコピーしました