夜職のストレスとの付き合い方|心が軽くなる考え方
閉店後、やっと一人になれた深夜の帰り道。疲れているのに眠れない。お客様の言葉が頭の中をぐるぐる回って、気づけば朝になっている。「このままずっとこんな感じなのかな」と、ふと不安がよぎる夜があるかもしれません。ストレスをゼロにすることは難しくても、その扱い方を変えることはできるのです。
ストレスを「敵」にしてしまうと、余計に苦しくなる
お客様の機嫌、指名の数、同僚との関係、昼夜逆転の生活。夜の仕事には独特のストレスがつきまといます。そして多くの方が「ストレスは悪いもの、早くなくさなきゃ」と考えています。ですが、ストレスを感じるたびに「これはダメだ」「どうにかしなきゃ」と焦ること自体が、もうひとつのストレスを生んでいるのです。ストレスがある自分を責める必要はありません。あなたが毎晩、緊張感のある場で人と向き合い、気を配り続けているからこそ感じるものなのです。それはあなたが真剣に仕事をしている証拠でもあります。
🪷ストレスを感じる自分を責めた瞬間、ストレスは増大してしまいます。
まず「感じていい」と許すことから始めましょう。
心の中で繰り返す「言葉」が、ストレスの大きさを決めている
私たちは一日のうちに、膨大な量の言葉を心の中でつぶやいています。その言葉がイメージになり、感情になり、体の反応にまでつながっていきます。たとえば、お客様が少し不機嫌だったとき、「私の対応が悪かったのかな」と心の中でつぶやくと、それが失敗のイメージとなり、不安や自己否定の感情を引き起こします。同じ出来事でも、心の中でどのような言葉をつぶやくかによって、ストレスの大きさはまるで変わるのです。
特に夜の仕事では「こうあるべき」「こうしなければ」という言葉が多くなりがちです。「もっと盛り上げなきゃ」「指名をもらわなきゃ」「嫌な顔をしちゃダメ」。そのような言葉は、自分を追い込む方向にしか働きません。「〜しなきゃ」を「〜したい」や「〜できたらいいな」に置き換えてみてください。それだけで心の中の空気が変わります。
「〜しなきゃ」の繰り返し
「失敗しちゃダメ」「もっと頑張らなきゃ」「お客様に嫌われたらおしまい」。義務感で自分を縛り、常にプレッシャーの中にいる状態。
「〜したい」への転換
「楽しい時間をつくりたい」「また会いたいと思ってもらえたら嬉しい」。同じ行動でも、自分で選んでいる感覚が生まれ、心の負担が軽くなる。
心の中の言葉を変えると、同じ出来事に対する感じ方が変わります。
言葉は感情の「設計図」なのです。
「全部自分のせい」から抜け出す
うまくいかないことがあったとき、すべてを自分の責任だと感じてしまう方がいます。真剣に仕事に向き合っている人ほど、その傾向が強くなります。ですが、状況やタイミング、相手の気分など、あなたにはどうにもできないことは確実に存在します。自分の責任とそうでない部分を分けて考えることで、不必要な罪悪感から解放されます。大切なのは、自分がコントロールできることに集中することです。今夜の接客をどうするか、どのような空気をつくりたいか、自分の体調をどう整えるか。そこにエネルギーを注いでください。
🌊波の高さは選べません。
けれど、波の受け止め方は自分で決められるのです。
体のケアが、心のケアになる
夜の仕事は生活リズムが不規則になりやすく、睡眠や食事がおろそかになりがちです。ですが、体の状態が心の状態に直結しています。十分に眠れた日と眠れなかった日では、同じお客様の同じ言葉に対する感じ方がまるで違うはずです。ストレスを感じたとき、まず体に意識を向けてみてください。肩に力が入っていないか、呼吸が浅くなっていないか、歯を食いしばっていないか。気づいたら、意識的に力を抜く。肩をストンと落として、ゆっくりと深い呼吸をする。それだけで心は驚くほど落ち着きを取り戻します。そして「こんなことで悩んでいる自分はおかしい」と思わないでください。あなたが感じているストレスには、ちゃんと理由があります。一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことも大切です。
