女性の生き方

「こうなったらいいな」を叶える|願いが現実になるある習慣

蓮彩聖基

願いと確信のあいだにあるもの

「こうなったらいいな」

心のどこかで、そう思ったことはありませんか?

理想の自分になれたらいいな。もっと自由に生きられたらいいな。素敵なパートナーと出会えたらいいな。やりがいのある仕事に就けたらいいな。

その気持ちは、とても大切なものです。何かを望む心がなければ、そもそも変化は始まりません。

けれど、「こうなったらいいな」という言葉には、どこか他人事のような響きがあるのです。まるで流れ星に願いをかけるように、「叶ったらラッキー」という受け身の姿勢が隠れています。

そこには「でも、叶わないかもしれない」という諦めの気配さえ漂っているのです。

なぜ「いいな」では変わらないのか

私たちの無意識は、とても正直です。

「こうなったらいいな」という言葉を聞いたとき、無意識は「ああ、別に絶対必要なわけじゃないのね」と解釈します。

重要でも必要でもないものに対して、脳はエネルギーを使おうとしません。なぜなら、脳にとって最も大切なのは「生存」であり、生存に直結しない曖昧な願望のために貴重なエネルギーを割く理由がないからです。

確信へと変える第一歩

「必ずこうなる」と言い切る力

願望を確信に変えるとき、最初に必要なのは言い切ることです。

  • 「素敵な人と出会えたらいいな」を「私は素敵な人と出会う」へ
  • 「もっと輝けたらいいな」を「私は輝く」へ
  • 「自由に働けたらいいな」を「私は自由に働く」へ

この変化は、小さいようでいてとても大きな意味を持ちます。

言葉を変えることで、あなたの無意識は「これは重要なことなのだ」と認識を改めます。脳は重要だと判断したものに対しては、関連する情報を積極的に拾い上げるようになります。

今まで見えていなかったチャンスや、気づかなかった出会いに、自然と目が向くようになるのです。

脳のフィルター機能が変わる

これは決してスピリチュアルな話ではありません。

私たちの脳には、膨大な情報の中から「自分にとって重要なもの」だけを選び取るフィルター機能があります。たとえば、新しいバッグを買おうと決めた途端、街中で同じブランドのバッグを持っている人が急に目につくようになった経験はありませんか?

これは、バッグを持つ人が急に増えたわけではありません。あなたの脳が「バッグ」を重要な情報として処理するようになったから、今まで見過ごしていた情報が意識に上がってくるようになったのです。

言い切ることで「重要度」が上がり、あなたの理想に関連する情報やチャンスが、どんどん目に入ってくるようになります。

ただし、確信だけでは足りない

ここで一つ、大切なことをお伝えします。

「必ずこうなる」と確信しているだけでは、まだ十分ではないのです。

なぜなら、確信しているだけなら「黙っていても勝手にそうなる」と無意識が判断してしまう可能性があるから。「いつかそうなるから、今は何もしなくていい」そんなふうに、行動へのエネルギーが生まれにくくなってしまうことがあるのです。

確信は大切な土台ですが、それだけでは変化を起こす「推進力」にはなりにくい。では、何が必要なのでしょうか?

本当に変わるための秘密

「今まさにそうなっている」という体感

願いを現実に変えるための本当の鍵。

それは、「今まさにそうなっている」という体感を持つことです。

未来のことを「いつかそうなる」と思うのではなく、「今、まさにこの瞬間、私はそうなっている」と感じること。これが、変化を起こすための最も重要な技術になります。

「技術」と言ったのは、これが才能や運ではなく、練習によって誰でも身につけられるものだからです。

あなたの未来を創る力

想像してみてください。あなたが「理想の自分」として生きている一日を。

朝、どんな気持ちで目覚めますか?鏡を見たとき、どんな表情をしていますか?どんな服を着て、どんな朝食を食べていますか?

仕事に向かうとき、どんな心持ちでいますか?周りにはどんな人たちがいて、どんな会話をしていますか?夜、一日を終えるとき、どんな充実感を感じていますか?

その世界を、ただ「いつかそうなりたい」と眺めるのではなく、今この瞬間に体験しているかのように感じるのです。

心臓が少しドキドキする感覚。嬉しくて思わず笑顔になる感覚。「これが私の毎日なのだ」という当たり前の感覚。

その体感こそが、あなたの未来を創る力になります。

なぜ「体感」が変化を生むのか

脳は「リアル」と「イメージ」を区別できない

私たちの脳には、とても興味深い特性があります。

それは、現実の体験と、鮮明に想像した体験を、完全には区別できないということです。

これは科学的にも確認されている事実です。たとえば、レモンを口に含むところを鮮明に想像してみてください。実際にレモンがなくても、唾液が出てきませんか?これは、脳がイメージと現実を区別できていない証拠です。

オリンピック選手がイメージトレーニングを重視するのも、この脳の特性を利用しているからです。実際に体を動かさなくても、鮮明にイメージすることで、脳の中では「実際に練習した」のと近い効果が得られるのです。

矛盾が生み出すエネルギー

あなたが理想の自分を鮮明にイメージし、その感情を深く味わうとき、脳は「これはすでに現実だ」と認識し始めます。

すると、面白いことが起きます。

「今まさに理想の自分である」という体感と、「まだその状態になっていない現実」のあいだに、強烈な違和感が生まれるのです。

この違和感を、専門的には「認知的不協和」と呼びます。人間の脳は、矛盾した状態を非常に不快に感じ、なんとかして解消しようとする性質を持っています。

そして、ここが重要なポイントです。

脳は「より臨場感が強い方」「より重要だと感じる方」を「本当の現実」として採用しようとします。つまり、理想の自分の体感が十分に強ければ、脳はそちらを「あるべき状態」と認識し、現実の方をそこに近づけようと動き始めるのです。

自然と行動が変わる理由

この状態になると、意志の力で無理やり頑張る必要がなくなります。

「やらなきゃ」ではなく、「そうするのが自然」になるからです。

たとえば、あなたが「自分は几帳面な人間だ」と心から信じていたとします。部屋が散らかっていると、居心地が悪くてたまらなくなってしまうはずです。そして誰に言われなくても、自然と片付けを始めるはずです。

これと同じように、「理想の自分」の体感が強くなると、その自分にふさわしくない行動が居心地悪くなります。そして、ふさわしい行動が自然と選ばれるようになるのです。

まるで水が低いところに流れるように、無理なく変化が起きていく。これが、願いを現実に変えていく本質的なメカニズムです。

実践するときのポイント

五感を使ってイメージする

理想の自分を想像するとき、できるだけ五感を使ってみてください。

視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚、味覚まで動員することで、イメージはぐっと鮮明になります。

  • 見えるもの:周りの景色、人々の表情、自分の服装、部屋のインテリア
  • 聞こえるもの:周囲の音、人々の声、自分の言葉、BGM
  • 感じるもの:風の心地よさ、握手の温かさ、達成感、安心感
  • 香り:その場所に漂う香り、コーヒーの香り、花の香り
  • 味わうもの:成功を祝う食事の味、お気に入りの飲み物

「なんとなくぼんやり」ではなく、まるで映画のワンシーンのように、細部まで鮮明に思い描くことがポイントです。

感情を味わうことが何より大切

五感の中でも、特に重要なのは感情です。

嬉しい、誇らしい、安心する、ワクワクする、満たされている、自由だ、愛されている…。

理想の自分になったとき、どんな感情を感じているでしょうか?その感情を、未来のことではなく、今この瞬間に体験するように感じてください。

感情は、無意識に強く働きかける力を持っています。私たちの記憶も、強い感情を伴った出来事ほど鮮明に残りますよね。それと同じで、強い感情を伴ったイメージほど、脳は「現実」として認識しやすくなるのです。

毎日続けることで「当たり前」になる

この実践は、一度やっただけでは効果が限られます。

できれば毎日、朝起きたときや夜眠る前に、5分から10分程度続けてみてください。忙しい日は、通勤電車の中や、お風呂に入っているときでも構いません。

大切なのは、繰り返すことです。

繰り返すことで、理想の自分の体感は少しずつ深まり、やがてそれが「自然な自分」「当たり前の自分」になっていきます。最初は「想像している」という感覚があっても、続けるうちに「これが本当の私だ」という確信に変わっていくのです。

三つのステップを意識する

願望から確信へ、確信から体感へ

ここまでお伝えしてきたことを整理すると、変化には三つのステップがあります。

第一段階:願望
「こうなったらいいな」という希望の状態。多くの人はここで止まっています。

第二段階:確信
「必ずこうなる」「必ずこうする」と言い切れる状態。脳に重要性を伝え、関連情報が見えるようになります。

第三段階:体感
「今まさにそうなっている」と感じられる状態。脳は現実とのギャップを埋めようと動き始め、自然と行動が変わっていきます。

多くの人が変われないのは、第一段階の「願望」で止まっているからです。そして、自己啓発に取り組んでいる人でも、第二段階の「確信」で止まってしまうことが少なくありません。

本当に変化を起こすためには、第三段階の「体感」まで深めることが必要なのです。

これは「思い込み」ではない

「でも、それってただの思い込みでは?」

そう思われるかもしれません。確かに、現実には何も変わっていないのに「そうなっている」と感じるのは、自己暗示のように聞こえるかもしれません。

しかし、考えてみてください。

私たちの行動は、すべて「自分はこういう人間だ」という認識に基づいています。「自分は人見知りだ」と思っている人は、人見知りらしく振る舞います。「自分は社交的だ」と思っている人は、社交的に振る舞います。

どちらが「本当の自分」なのでしょうか?

実は、どちらも「思い込み」なのです。ただし、その思い込みが行動を決め、行動が結果を決め、結果がさらに思い込みを強化していく。そうやって、「自分らしさ」は作られていきます。

だとすれば、自分にとって望ましい「思い込み」を選ぶことは、とても理にかなった選択ではないでしょうか。

あなたの中にある力

すでに持っている能力を使う

この記事でお伝えしたことは、特別な才能を必要としません。

想像する力。感じる力。繰り返す力。これらは、すべての人がすでに持っている能力です。

ただ、多くの人はその力を「心配」や「不安」に使ってしまっています。「失敗したらどうしよう」と鮮明に想像し、その恐怖を繰り返し味わっている。それも同じ力を使っているのです。

その力の向きを、望む未来へと変えるだけ。それだけで、人生は動き始めます。

今日から始められること

難しく考える必要はありません。

今夜、眠りにつく前の5分間。あなたの「こうなったらいいな」を思い浮かべてください。

そして、それを「必ずこうなる」と言い切ってみてください。さらに、「今まさにそうなっている」世界を、五感と感情を使って、心ゆくまで味わってみてください。

その体験が心地よければ、また明日も続けたくなるでしょう。そうやって続けるうちに、あなたの内側から、確かな変化が始まっていきます。

あなたの中にある無限の可能性を、私は心から信じています。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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