自己実現

つらい時こそ、「なぜこれを始めたのか」という原点に立ち返る

蓮彩聖基

頑張っているのに、心が折れそうになる瞬間

新しいことを始めた時、最初はワクワクしていたはずなのに。

気づけば、うまくいかないことばかりが目について、「もうやめてしまおうか」という気持ちが頭をよぎる。そんな経験はありませんか?

転職、起業、資格の勉強、新しい人間関係、自分を変えるための挑戦。どんなことでも、続けていれば必ず壁にぶつかる時が来ます。

そんな時、私たちは「向いていないのかも」「やっぱり無理だったんだ」と、自分を責めてしまいがちです。

「やめたい」と思うのは、本気だった証拠

挑戦しなければ、つらさも感じない

そもそも、つらいと感じるのは、あなたが本気で取り組んできたからです。

どうでもいいことなら、心が折れることもありません。傷つくこともありません。

つらいということは、それだけ真剣だったということ。

まずは、そんな自分を認めてあげてください。

壁は成長の手前にある

何かを始めて、順調に進んでいるように見えても、ある地点で必ず停滞期がやってきます。

結果が見えない、手応えがない、周りと比べて焦る。

でも実は、この停滞期こそが、次のステージに上がる直前のサインなのです。

ここで諦めてしまうと、せっかく積み上げてきたものが水の泡になってしまいます。

なぜ私たちは「やめたく」なるのか

理想と現実のギャップに苦しむ

始めた時に思い描いていた理想と、目の前の現実があまりにも違う。

「こんなはずじゃなかった」「もっとうまくいくと思っていた」

このギャップが、私たちの心をすり減らしていきます。

周囲の言葉に揺さぶられる

「まだ続けているの?」「本当に大丈夫?」「もっと現実的な道もあるんじゃない?」

善意からの言葉であっても、弱っている時には心に突き刺さることがあります。

そして、自分でも「やっぱり間違っていたのかも」と思い始めてしまうのです。

疲れ切って、何も考えられなくなる

心も体も疲れ切ると、正常な判断ができなくなります。

本当はまだ続けたいのに、疲労が「もう無理」という声に変換されてしまう。

この状態で大きな決断をすると、後悔することが多いのです。

原点に立ち返るということ

「なぜ始めたのか」を思い出す

つらい時こそ、最初の気持ちに戻ってみてください。

「なぜ、これを始めようと思ったのか?」

その時、どんな未来を思い描いていましたか?どんな自分になりたかったですか?何を変えたかったですか?

目の前の困難に意識が向いていると、この大切な問いを忘れてしまいます。

始めた時の感情を呼び起こす

言葉で思い出すだけでなく、その時の感情も一緒に感じてみてください。

ワクワクしていた気持ち。希望に満ちていた気持ち。「私ならできる」と信じていた気持ち。

その感情は、今も消えていません。ただ、目の前の困難に覆い隠されているだけなのです。

紙に書き出してみる

頭の中だけで考えていると、ぐるぐると同じところを回ってしまいます。

紙とペンを用意して、書き出してみてください。

  • なぜこれを始めたのか
  • どんな未来を手に入れたかったのか
  • これを達成したら、どんな気持ちになるか

書くことで、自分の本心が見えてきます。

原点は「心のコンパス」

迷った時に立ち返る場所

どんなに優れた道具を持っていても、どこに向かいたいのかがわからなければ意味がありません。

コンパスは方角を示してくれますが、「どこに行きたいか」を決めるのは自分自身です。

あなたの「なぜ始めたのか」という原点は、まさにその行き先を思い出させてくれるもの。

迷った時、立ち止まった時、原点に触れることで「私はここに向かいたかったんだ」と思い出せるのです。

方法は変わっても、目的地は変わらない

つらい時、やり方を変える必要があることもあります。

でも、それは「諦める」こととは違います。

目的地は同じでも、そこにたどり着くルートは一つではないのです。

行き止まりに出会ったら、引き返して別の道を探せばいい。原点さえ忘れなければ、何度でもやり直せます。

「続ける」と「しがみつく」は違う

本当にやめるべき時もある

ここまで「原点に立ち返ること」の大切さをお伝えしてきましたが、すべてを続けるべきだと言いたいわけではありません。

本当に自分の心が望んでいないこと、誰かの期待に応えるために始めたこと、自分を傷つけ続けるだけのこと。

そういうものは、手放していいのです。

見分け方は「原点」にある

原点に立ち返った時、そこに自分の本心があるかどうか。

「これは私が心から望んだことだった」と感じられるなら、続ける価値があります。

「なんとなく始めた」「周りに言われて始めた」「そうするべきだと思った」という場合は、一度立ち止まって考え直してもいいかもしれません。

原点を思い出すためのヒント

始めた頃の自分に会いに行く

当時の写真を見返したり、日記を読み返したり、その頃によく聴いていた音楽を聴いてみたり。

過去の自分と対話することで、忘れていた気持ちがよみがえることがあります。

信頼できる人に話を聞いてもらう

一人で抱え込んでいると、視野が狭くなってしまいます。

信頼できる人に話を聞いてもらうだけで、自分の本心が見えてくることがあります。

アドバイスをもらう必要はありません。ただ、話すだけでいいのです。

少し休んでから考える

疲れ切っている状態では、正しい判断ができません。

まずはしっかり休んで、心と体を回復させてから、もう一度原点について考えてみてください。

焦る必要はありません。

あの時の自分を裏切らないために

過去の自分が信じてくれている

始めた時の自分は、今の自分を信じて一歩を踏み出しました。

「きっとできる」「この先に望む未来がある」と信じていたからこそ、勇気を出して始めたのです。

今、つらい状況にいるあなたを、過去の自分は責めたりしません。

「大丈夫、あなたならできるよ」と、応援してくれているはずです。

未来の自分のために

そして、未来の自分も今のあなたを見ています。

ここで踏ん張ったあなたを、未来の自分は誇りに思うでしょう。

「あの時、諦めなくてよかった」と、心から感謝するでしょう。

つらさの先にある景色

今はまだ見えないかもしれません。

でも、この壁を乗り越えた先には、今の自分には想像もできないような景色が広がっています。

その景色を見るために、あなたはこの道を選んだのです。

つらい時こそ、原点に立ち返ってください。

なぜ始めたのか。どんな未来を望んでいたのか。どんな自分になりたかったのか。

その答えの中に、前に進む力があります。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました