女性の生き方

キャリア迷子から抜け出す思考法|自分が本当に望む未来の描き方

蓮彩聖基

「どうすればいい?」という問いが迷いを深くする

方法を探し続けても答えは見つからない

  • 「転職すべきか、今の会社に残るべきか」
  • 「自分に向いている仕事って何だろう」
  • 「このままでいいのかな…」

キャリアに迷っているとき、多くの人は「どうすればいいか」という答えを探し始めます。転職サイトを眺めたり、キャリア診断を受けたり、成功者の体験談を読み漁ったり。

でも、いくら情報を集めても、なぜかスッキリしない。むしろ選択肢が増えて、余計に迷ってしまう。

それは当然のことなのです。なぜなら、本当に必要な問いは「どうすればいいか」ではなく「自分はどうしたいか」だからです。

自分の望みがわからないという本当の原因

「自分が何をしたいかわからない」と感じている人は少なくありません。

しかし、本当にわからないのでしょうか?

多くの場合、わからないのではなく、自分の望みを認めることを自分に許していないだけだったりします。

  • 「そんな夢みたいなこと言っても…」
  • 「私には無理だし…」
  • 「現実的じゃない」

心の奥で湧き上がった望みを、こうした言葉で打ち消していませんか?その繰り返しが「自分が何をしたいかわからない」という感覚を作り出しているのです。

現状ベースで考えると現状から抜け出せない

なぜ「今の自分」を基準にしてはいけないのか

キャリアを考えるとき、ほとんどの人は無意識に「今の自分」を基準にします。

  • 今の自分のスキルで何ができるか
  • 今の自分の経験で応募できる求人は何か
  • 今の自分の年収を維持できる仕事は何か

一見、現実的で堅実な考え方に見えます。しかし、この思考パターンには大きな落とし穴があります。

今の自分を基準にしている限り、今の延長線上の未来しか描けないのです。

現状維持のループから抜け出せない理由

現状をベースに未来を考えると、選択肢は必然的に「今の自分でもできそうなこと」に限定されます。

すると、どんな選択をしても本質的には何も変わりません。会社が変わっても、やっていることの枠組みは同じ。環境が変わっても、自分自身は変わらない。

数年後、また同じように「このままでいいのかな」と悩むことになります。

これがキャリア迷子のループです。現状ベースで考え続ける限り、このループから抜け出すことはできません。

ゴールを先に決めるという発想の転換

「できるかどうか」より「どうなりたいか」

ブレない自分軸を見つけるために必要なのは、思考の順番を逆にすることです。

「今の自分に何ができるか」ではなく、「自分はどんな未来を生きたいか」を先に決める。できるかどうかは、本来重要ではないのです。

これがゴール設定の考え方です。

ゴールとは、単なる目標や夢ではありません。「これを実現する」という強い意志を伴った、自分が向かう方向であり目的地のことです。

現状の外側にゴールを置く意味

本当のゴールは、今の自分の延長線上にはありません。

今のスキルや経験、環境の中で達成できることは、厳密にはゴールではなく「予定」です。予定は現状を維持するためのものであり、人生を変える力を持ちません。

ゴールは現状の外側に置く必要があります。今の自分には達成方法がわからない、今の自己イメージを超えた先にあるもの。それが本当のゴールです。

「そんな大きなこと、私には…」と思うかもしれません。でも、達成方法がわからないことこそが重要なのです。方法がわからないからこそ、脳は創造性を発揮して方法を見つけようとします。

ゴールがあなたの「見える世界」を変える

脳は重要な情報しか意識に上げない

私たちの脳には、RAS(網様体賦活系)と呼ばれるフィルター機能があります。

脳は毎秒膨大な情報を受け取っていますが、そのすべてを意識に上げていたらパンクしてしまいます。そこでRASが「この人にとって重要な情報」だけを選別し、意識に届けているのです。

つまり、あなたが見ている世界は、あなたの脳が「重要」と判断した情報だけで構成されているということです。

ゴールが「重要」の基準を書き換える

ここで重要なのが、何を「重要」と判断するかは、あなたが持っているゴールによって決まるということです。

たとえば「海外で働きたい」というゴールを持った瞬間から、今まで目に入らなかった海外求人の情報、英語学習の広告、海外で活躍している人のSNS投稿が自然と目につくようになります。

情報は前からそこにあったのです。ただ、ゴールがなかったから「重要」と判断されず、見えていなかっただけ。

ゴールを設定すると、RASの基準が書き換えられ、見える世界が変わります。

キャリアの選択肢が広がる瞬間

キャリアに迷っている状態とは、RASが「重要」と判断する情報が定まっていない状態です。

だから、あらゆる情報が同じ重みで入ってきて、何を選べばいいかわからなくなる。逆に、本当に必要な情報が埋もれて見えなくなっている可能性もあります。

ゴールを設定すると、この状態が一変します。

あなたのゴールに関連する情報は際立って見えるようになり、関係のない情報は自然と意識から外れていきます。迷いがなくなるのは、脳が自動的に「これが重要」と教えてくれるようになるからです。

ブレない自分軸を見つけるために

現状を言い訳にしない

ゴールを考えるとき、現状を持ち出さないでください。

「今の年齢では…」「子どもがいるから…」「経験がないから…」

これらは全て、現状ベースの思考です。現状を言い訳にした瞬間、ゴールは現状の内側に収まってしまいます。

ゴールを設定するときだけは、現状を完全に忘れてください。制約を外して、純粋に「自分はどうなりたいか」だけを考えるのです。

ゴールを設定すると決断ができるようになる

ゴールが明確になると、日々の決断が驚くほど楽になります。

なぜなら、あらゆる選択を「これはゴールに近づくか、遠ざかるか」という基準で判断できるようになるからです。

転職すべきかどうか、この仕事を受けるべきかどうか、この人間関係を続けるべきかどうか。全ての判断に一貫した基準ができます。

これが「ブレない自分軸」の正体です。自分軸とは、性格や価値観のことではありません。自分が向かうゴールを持っていること。それが軸になるのです。

キャリア迷子を終わらせる第一歩

今日からできること

キャリアの迷いから抜け出すために、まず一つだけ実践してみてください。

「10年後、どんな自分になっていたら最高か」を、制約なしで書き出す。

現実的かどうかは考えなくていいのです。今の自分にできるかどうかも関係ありません。ただ純粋に、心から望む未来の自分を描いてみてください。

それがあなたのゴールの原型になります。

あなたの中に答えはすでにある

キャリアに迷っているあなたは、答えを外に探しているかもしれません。でも、本当の答えはあなたの中にあります。

ゴールを設定すると、その答えが見えるようになります。RASが、あなたにとって本当に必要な情報を届けてくれるようになるからです。

どうすればいいかを探すのではなく、自分がどうなりたいかを決める。その決断が、キャリア迷子を終わらせる第一歩です。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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