引き寄せの法則を科学的に活かす3つの習慣

「引き寄せ」の正体は脳の情報処理メカニズム

脳が情報を選別する仕組み

「引き寄せの法則」と聞くと、スピリチュアルな印象を持つかもしれません。

でも実は、これは脳の情報処理の仕組みで説明できる現象です。

私たちの脳は、毎秒膨大な量の情報の中から「自分にとって重要」と判断したものだけを意識に上げます。

それ以外の情報は、目に映っていても「見えていない」状態になっているのです。

日常で体験する心理的盲点

例えば、新しいバッグを買った後、街中で同じバッグを持っている人が急に目につくようになった経験はありませんか？

バッグを持っている人は元からいたのに、あなたの脳が「重要」と認識し始めたから見えるようになったのです。

この仕組みを意識的に使うことで、あなたが望む未来に関する情報やチャンスが自然と目に入るようになります。

習慣1｜朝のコーヒータイムにゴールをビジュアライゼーション

リラックスした状態を作る

朝、コーヒーや白湯を飲みながら、ソファや椅子に深く座ってリラックスします。

スマートフォンは手の届かない場所に置き、静かな環境を整えてください。

この5分から10分の時間が、あなたの一日を変える種になります。

深呼吸で心を落ち着ける

目を閉じて、ゆっくりと深呼吸を3回繰り返します。

吸う息で身体に新鮮なエネルギーが入り、吐く息で緊張が抜けていくイメージです。

心が穏やかになったら、ビジュアライゼーションを始めます。

五感を使ったイメージング

あなたが実現したい姿を、五感をフルに使ってリアルに想像します。

理想のキャリアを築いている自分、健康的で輝いている自分、大切な人との豊かな関係を築いている自分。

視覚のイメージ

オフィスでの自分の姿、着ている服、周りの環境まで具体的に思い描きます。

鏡に映る自分の表情、デスクの上の様子、窓から見える景色。

触覚と感情の体験

その場にいる時の肌の感触、心地よさ、喜びや充実感、誇らしさといった感情まで味わいます。

脳が「現実」と認識するメカニズム

ポイントは「すでにそうなっている自分」として感じることです。

脳は現実と想像の区別が苦手なので、リラックスした状態で臨場感の高いイメージを描くことで「これが自分の現実だ」と認識し始めます。

すると、そのゴールに関連する情報が「重要」と判断され、必要な情報やチャンスが自然と目に入るようになるのです。

最初は3分から始めても構いません。

毎朝この時間を持つことで、あなたの無意識が少しずつゴール側の世界を「当たり前の未来」として受け入れていきます。

習慣2｜通勤・移動時間にアファメーションで自己イメージを更新

移動時間を自己変革の時間に変える

電車に揺られている時間や歩いている時間を、自己イメージを書き換える時間として使いましょう。

通勤時間は毎日必ず発生する時間です。

この時間を活用することで、特別な時間を作る必要がありません。

アファメーションの正しい使い方

心の中で「私は〇〇を達成している」「私は〇〇な人間だ」と、すでに実現している形で自分に語りかけます。

これがアファメーションと呼ばれる技術です。

キャリアのアファメーション

「私は価値ある仕事で社会に貢献している」「私の能力は認められている」といった言葉を選びます。

健康と美容のアファメーション

「私は自分の身体を大切にし、エネルギーに満ちている」「私は健康的で美しい」と自分に語りかけます。

無意識の自己イメージを書き換える

私たちは一日に数万回も自分に語りかけています。

この言葉が、無意識の自己イメージを形作っているのです。

ネガティブな言葉で満たされていれば、それに合った現実が創られます。

通勤時間の10分だけでも、意識的にポジティブな言葉を選んで自分に語りかけることで、あなたの無意識にある「私はこういう人間だ」という認識が徐々に更新されていきます。

習慣3｜夜のリラックスタイムにセルフトークを整える

一日を振り返る最適なタイミング

一日の終わり、ベッドに入る前の数分間を使って、今日一日の自分への語りかけを振り返ってみてください。

夜のリラックスした状態は、無意識に働きかけるのに最適な時間です。

ネガティブなセルフトークに気づく

「今日も疲れた」「私ってダメだな」といった言葉を使っていませんでしたか？

こうした言葉は、知らず知らずのうちに自己イメージを下げ、可能性を狭めてしまいます。

ポジティブな言葉への置き換え

代わりに「今日も一日よく頑張った」「できることが一つ増えた」と自分に優しい言葉をかけます。

小さな成功体験の言語化

小さな成功体験を言葉にして認めることで、「私はできる人間だ」という自己評価が育っていきます。

良かったことを3つ見つける習慣

温かい飲み物を飲みながら、今日の良かったことを3つ思い出すだけでも効果があります。

日中の思考パターンへの影響

この習慣を続けることで、日中の自分への語りかけも自然とポジティブなものに変化していきます。

寝る前に優しい言葉で一日を締めくくることが、翌日の思考の質を高めるのです。

あなたの日常が未来を引き寄せる

特別な時間は必要ない

「引き寄せ」は魔法ではありません。

でも、脳の仕組みを理解して意識的に使うことで、あなたの見える世界は確実に変わります。

朝のコーヒータイム、通勤時間、夜のリラックスタイム。

特別な時間を作る必要はありません。今ある習慣の中に、未来を創る種を蒔くだけです。

3つの習慣が脳を変える

あなたが望む未来をイメージし、それにふさわしい言葉で自分に語りかけ、小さな成功を認める。

このシンプルな3つの習慣が、脳の情報処理を変え、必要な情報やチャンスを引き寄せていきます。

今日から始められることばかりです。

あなたの日常の中に、未来を引き寄せる習慣を取り入れてみませんか？

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得