女性の生き方

何者にもなれていない焦り|他人と比べる癖をやめる方法

蓮彩聖基

「何者かにならなければ」という思い込みの正体

その焦りはどこから来ているのか

「私は何者にもなれていない」

そう感じて、胸がざわついたことはありませんか?

SNSを開けば、キラキラと輝いている同世代の姿が目に入る。起業した人、転職に成功した人、結婚して幸せそうな人。それに比べて自分は何も成し遂げていない気がする。

その焦りの奥には、ひとつの思い込みが隠れています。

「何者かにならなければ、私には価値がない」 という思い込みです。

価値は「なる」ものではなく「ある」もの

まず、はっきりとお伝えしたいことがあります。

あなたは、あなたのままで、すでに価値ある存在です。

これは慰めの言葉ではありません。紛れもない事実です。

「何者かになる」という言葉には、暗に「今の自分は不完全だ」という前提が含まれています。しかし、私たちの価値は、何かを達成したか、どんな肩書きを持っているかで決まるものではないのです。

花は咲く前から花であり、種は芽を出す前から種としての価値があります。あなたもまた、何かを成し遂げる前から、あなたという存在として価値があるのです。

他人と比べてしまう脳の仕組み

なぜ他人の成功ばかり目につくのか

それでも、私たちはつい他人と自分を比べてしまいます。これには理由があります。

私たちの脳は、自分にとって重要だと思う情報だけを認識するようにできています。

「私は何も成し遂げていない」という思いが強いと、他人の成功ばかりが目に入るようになります。一方で、自分がこれまで積み重ねてきたこと、乗り越えてきた困難、培ってきた力は、見えなくなってしまうのです。

「何もしてこなかった」は事実ではない

つまり、「何もしてきていない」という認識は、事実ではなく、偏った見方なのです。

あなたがこれまで歩んできた日々、経験してきたこと、学んできたこと。それらは確かに存在しています。ただ、今のあなたにはそれが見えにくくなっているだけです。

比較とは、他人の見える部分と、自分の内側の不安を並べて見ている行為です。他人の本当の苦労や葛藤は見えません。見えているのは、その人が見せている一部分だけなのです。

比較は、最初から公平ではありません。

「足りない」から「可能性」へ視点を移す

白いキャンバスの意味を変える

ここで、視点を変えてみましょう。

「何者にもなれていない」という感覚があるなら、それは裏を返せば、これからの可能性が無限にあるということです。

すでに一つの道を歩んできた人は、その道の延長線上で物事を考えがちです。しかし、「まだ決まっていない」あなたには、どんな方向にも進める自由があります。

真っ白なキャンバスを前に、「何も描かれていない」と嘆くのか、「何でも描ける」と胸を躍らせるのか。見ているものは同じでも、その意味づけは全く違うものになります。

過去ではなく未来に心を向ける

過去を振り返って「何もしてこなかった」と嘆く必要はありません。

なぜなら、過去は変えられませんが、これからは変えられるからです。

時間は未来から流れてきます。

過去の延長線上に未来があるのではなく、未来のあなたが今のあなたを導いていくのです。だからこそ、大切なのは「これからどうなりたいか」に心を向けること。

あなたがワクワクすること、心から「やりたい」と思えること。それを見つけ、その方向に一歩を踏み出していく。そのプロセスそのものが、あなたを輝かせていきます。

比較の癖を手放す方法

比較している自分に気づく

他人と比べる癖は、長年かけて身についたものです。急に手放そうとしても難しいかもしれません。

大切なのは、比較している自分に気づいたとき、その思考をそのまま信じないことです。

「あの人はすごい、それに比べて私は…」

そんな言葉が頭に浮かんだら、その言葉をただ眺めてみてください。そして、こう問いかけてみるのです。

「これは本当だろうか?」

自分への語りかけを変える

私たちは一日に何万回も、心の中で自分に語りかけています。

「私はダメだ」「何もできていない」「あの人に比べて劣っている」

こうした言葉を繰り返していれば、それがそのまま自分への認識になっていきます。だからこそ、自分への語りかけを意識的に変えていくことが大切です。

  • 「私は今のままでも価値がある」
  • 「これまでの経験は、すべて私の糧になっている」
  • 「私にはこれからの可能性がある」

最初は違和感があるかもしれません。でも、新しい言葉を繰り返すうちに、それが当たり前になっていきます。

言葉が変われば、見える世界が変わります。見える世界が変われば、選ぶ行動が変わります。

これからの人生はワクワクで満たされていく

「やりたいこと」がわからなくても大丈夫

「でも、やりたいことがわからない」そう思う方もいるかもしれません。

それも大丈夫です。やりたいことが見えないのは、今はまだ見えていないだけ。

心の中に「こうなりたい」という思いがほんの少しでもあれば、そこから始められます。その思いに臨場感を持って向き合い続けることで、次第に見える世界が変わっていきます。

今まで見えなかったチャンスや情報が、自然と目に入るようになるのです。

焦りは成長への扉

「何者にもなれていない」と焦る気持ち、それ自体は決して悪いものではありません。

その焦りは、「もっと素敵な自分になりたい」という願いの表れです。

現状に満足しきっていたら、焦りなど生まれません。焦っているということは、あなたの中に成長したい気持ちがあるということ。

あなたの人生は、これからもっとワクワクすること、素敵なことでいっぱいになっていきます。

今日から、自分への語りかけを少しだけ優しくしてみてください。それが、すべての始まりになります。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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