自己実現

他人や情報に振り回されない自分になる|抽象度を高めて軸を持つ生き方

kokihasutami

「自分に自信が持てない」「他人の意見に振り回されてしまう」――そんな悩みを抱えていませんか?

特に現代では、SNSを通じて毎日膨大な情報が流れ込んできます。友人の投稿、ニュース速報、インフルエンサーの意見――。気づけば他人の価値観に流され、自分が本当にしたいことが分からなくなってしまうこともありますよね。

「もっと自分の意思で生きたい」「振り回されない強い心を持ちたい」

そう思うあなたに向けて、この記事では他人や情報に振り回されず、自分軸を持って生きるための考え方をお伝えしていきます。

なぜ私たちは他人や情報に振り回されてしまうのか

情報過多の時代に生きている

現代社会では、SNSやニュースアプリから毎秒のように情報が届きます。その情報量は、一昔前とは比較にならないほど膨大です。

「これが正しい」「あれが良い」「こうすべき」――様々な意見や価値観が飛び交う中で、何を信じていいのか分からなくなってしまうのも無理はありません。

自分の判断基準が曖昧になっている

情報に振り回されてしまう根本的な原因は、自分自身の判断基準が明確でないことにあります。

  • 自分は何を大切にしたいのか
  • どんな人生を歩みたいのか
  • 何を基準に物事を判断するのか

こうした「軸」が定まっていないと、目の前の情報や他人の言葉に簡単に揺さぶられてしまうのです。

振り回されない自分になるための鍵|抽象度を高く保つ

抽象度とは「物事を俯瞰して見る力」

振り回されない自分になるために最も重要なのが、抽象度を高く維持することです。

抽象度とは、簡単に言えば「物事を高い視点から俯瞰して見る力」のこと。目の前の細かい出来事や情報に一喜一憂するのではなく、より高い視点から「これは本当に大切なことなのか」「物事の本質は何か」を見極める思考力です。

具体例で理解する|抽象度の高い思考と低い思考

抽象度が低い状態

  • SNSで誰かの成功を見て「自分はダメだ」と落ち込む
  • 友人の何気ない一言にいちいち傷ついてしまう
  • 「あの人がこう言ったから」と他人の意見で行動を決める

抽象度が高い状態

  • SNSの情報は「一部分を切り取ったもの」と理解している
  • 相手の言葉の背景や文脈を理解し、本質を見極められる
  • 「自分の人生の目的は何か」という視点から判断できる

抽象度が高いと、目の前の出来事に一喜一憂せず、本質的に大切なことを見失わずに生きられるようになります。

日常で実践できる|抽象度を高める思考法

「物事の本質は何か」を問い続ける

日々の生活の中で、意識的に「なぜ?」「本質は何?」と問いかける習慣を持ちましょう。

実践例

  • SNSで誰かの投稿を見た時:「この情報の目的は何だろう?」
  • 友人にアドバイスされた時:「この人は何を伝えたいのだろう?」
  • 自分が迷った時:「私が本当に大切にしたいことは何だろう?」

この問いかけを繰り返すことで、表面的な情報に惑わされず、物事の本質を見抜く力が養われていきます。

「一歩引いた視点」を持つ練習をする

目の前の出来事に巻き込まれそうになった時、意識的に「一歩引いて」見る練習をしましょう。

  • カメラが引いていくように、自分を上から見下ろすイメージを持つ
  • 「1年後、この出来事をどう感じるだろう?」と時間軸を広げて考える
  • 「本当に私の人生に影響することだろうか?」と冷静に評価する

この視点の切り替えができるようになると、些細なことで心を乱されることが減っていきます。

人間関係で振り回されないための具体的な方法

すべてに反応する必要はない

他人の言動すべてに真正面から向き合い、反応する必要はありません。

上手に「受け流す」技術

相手を尊重しながらも、自分の心を守るために「受け流す」ことは大切なスキルです。

  • 真っ向から反対したり、分かりやすく無視したりするのではない
  • 表面的には「そうですね」と受け止めつつ、心の中では距離を保つ
  • 相手の意見を一旦は尊重しながら、自分の判断は別に持つ

これは決して冷たい態度ではなく、自分を守りながら人間関係を円滑に保つための知恵なのです。

心理的な「境界線」を持つ

物理的な距離だけでなく、心理的にも「ここから先は入らせない」という境界線を持つことが重要です。

境界線を持つとは

  • すべての人と深く関わる必要はないと理解する
  • 自分の心の中に「聖域」を持つ
  • どこまで人を受け入れるか、自分で決める

この境界線があることで、他人の言動に過度に影響されず、自分らしさを保ちながら生きることができます。

最も強力な方法|現状の外側にゴールを設定する

ゴールを持つことで軸ができる

他人や情報に振り回されない最も強力な方法は、現状の外側にゴールを設定することです。

現状の外側のゴールとは、今の自分の延長線上にはない、本当に心から達成したい大きな目標のこと。これを持つことで、あなたの人生に確固たる軸が生まれます。

ゴールを基準に判断できるようになる

ゴールが明確になると、日々の判断がシンプルになります。

  • 「この情報は、私のゴールに関係あるだろうか?」
  • 「この人の意見は、私が向かう方向性と一致しているだろうか?」
  • 「今この選択をすることは、ゴールに近づくことになるだろうか?」

ゴールという明確な基準があることで、迷いが減り、ブレない生き方ができるようになるのです。

本気で向かうからこそブレなくなる

現状の外側のゴールに本気で向かっている時、私たちは自然と強くなります。

  • 「自分は何がしたいんだろう」という迷いがなくなる
  • 「どれが正しいんだろう」という不安が減る
  • 目の前の些細なことに惑わされなくなる

ゴールに向かうプロセスそのものが、あなたを強くし、軸のある人間へと成長させてくれるのです。

振り回されない生き方がもたらすもの

他人や情報に振り回されなくなると、あなたの人生には大きな変化が訪れます。

得られるもの

  • 心の平穏:些細なことで感情が乱されなくなる
  • 自信:自分の判断を信じられるようになる
  • 時間とエネルギー:不要な情報や人間関係に消耗しなくなる
  • 自由:他人の価値観ではなく、自分の価値観で生きられる
  • 成長:ゴールに向かって着実に前進できる

振り回されない生き方とは、冷たく人を突き放すことではありません。むしろ、自分の軸を持つことで、本当に大切な人や物事に、より深く向き合えるようになるのです。

今日からできること|自分の軸を取り戻す第一歩

毎日5分、抽象度を高める時間を作る

朝起きた時や夜寝る前に、5分だけ「今日の本質」を考える時間を持ちましょう。

  • 今日あった出来事で、本当に大切だったことは何だろう?
  • 自分が反応してしまったことの本質は何だったんだろう?

自分のゴールを書き出してみる

「本当はどんな自分になりたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を、ノートに書き出してみましょう。

完璧である必要はありません。今の自分が感じていることを、そのまま言葉にしてみるだけで構いません。

「なりたい自分になりたい」「もっと自由に幸せに生きたい」――その想いを、ぜひ大切にしてください。

抽象度を高く保ち、自分のゴールに向かって歩み続ける。その積み重ねが、他人や情報に振り回されない、強くしなやかな自分を創っていくのです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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