女性の生き方

「頑張っても報われない」を卒業する|他人軸を手放して自分の人生を取り戻す方法

蓮彩聖基

✨「頑張っているのに報われない」と感じるあなたへ

「こんなに頑張っているのに、なぜ報われないのだろう」——そんな気持ちを抱えていませんか?

仕事も家事も人間関係も、一生懸命やっているはず。なのに誰かに認められることもなく、感謝されることもなく、ただ疲れだけが溜まっていく。そんな毎日を過ごしていると、心がすり減っていくような感覚になりますよね。

でも、もしかするとその「報われない」という感覚には、ある隠れた前提が潜んでいるかもしれません。

萌華さん
萌華さん

頑張っているのに認めてもらえないと、自分には価値がないような気がしてしまいます…

蓮彩
蓮彩

その気持ち、とてもよくわかります。でも、その「認めてもらえない」という感覚こそ、少し立ち止まって見つめ直してみる価値があるのです。

この記事では、「頑張っても報われない」という思い込みを手放し、自分軸で幸せに生きる方法をお伝えしていきます。

💡「頑張る」という言葉に隠された本当の意味

まず、「頑張る」という言葉そのものを見つめ直してみましょう。

あなたは普段、どんな時に「頑張る」という言葉を使いますか?

実は、本当に好きなことをしている時、人は「頑張る」とは言わないものなのです。

たとえば、大好きな趣味に没頭している時、夢中になって時間を忘れている時、「頑張っている」という感覚はありますか?おそらく、そこにあるのは「楽しい」「ワクワクする」「もっとやりたい」という気持ちではないでしょうか。

「頑張る」が出てくる時の心理状態

「頑張る」という言葉は、多くの場合こんな時に使われます。

  • やりたくないことを無理にやっている
  • 誰かの期待に応えようとしている
  • 「やらなければならない」という義務感で動いている
  • 自分の本心とは違う方向に進んでいる

つまり、「頑張る」という表現が頻繁に出てくる時、それは自分の心とは違う方向に無理をしているサインかもしれないのです。

萌華さん
萌華さん

言われてみれば…好きなことをしている時は「頑張ってる」なんて思わないかも

蓮彩
蓮彩

そうなのです。だからこそ、「頑張らなきゃ」と思った時は、一度立ち止まって「これは本当に私がやりたいこと?」と問いかけてみてほしいのです。

want toとhave toの違い

行動には大きく分けて2種類あります。

  1. want to(やりたいからやる):内側から湧き上がる欲求に従った行動。エネルギーが湧いてくる
  2. have to(やらなければならない):義務感や外部からの圧力による行動。エネルギーが消耗する

「頑張る」という感覚が強い時、それはhave toの状態にいることが多いのです。have toで動き続けると、どれだけ成果を出しても心は満たされません。なぜなら、それは自分の本当の望みではないからです。

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🔑「報われたい」の正体を探る

次に、「報われたい」という気持ちの正体を探っていきましょう。

「報われたい」と感じる時、あなたは何を期待していますか?

「報われたい」に隠れている期待

  • 誰かに褒められたい
  • 認めてもらいたい
  • 感謝されたい
  • 評価されたい
  • 「すごいね」と言ってもらいたい

これらに共通しているのは、外部からの反応を求めているということです。

他人軸で生きることの苦しさ

他人からの評価や承認を求めて行動することを「他人軸」と呼びます。他人軸で生きていると、どんなに努力しても心が満たされることはありません。

なぜなら、他人の評価は自分ではコントロールできないからです。どれだけ完璧にやっても、相手がそれを認めてくれるかどうかは相手次第。あなたの努力と他人の反応には、実は直接的な因果関係がないのです。

萌華さん
萌華さん

でも、認められたいと思うのは自然なことじゃないですか?

蓮彩
蓮彩

もちろん、人間として自然な気持ちです。ただ、それを行動の「主な動機」にしてしまうと、永遠に満たされない追いかけっこになってしまうのです。

承認欲求の罠

人間には誰しも承認欲求があります。これは社会的な生き物として自然な欲求であり、悪いことではありません。

しかし、承認欲求が行動の主な動機になってしまうと、こんな悪循環に陥りやすくなります。

  1. 認められたくて頑張る
  2. 期待通りの反応が得られない
  3. もっと頑張らなければと思う
  4. さらに疲弊する
  5. 「報われない」と感じる
  6. 自己否定につながる

この循環から抜け出すためには、行動の動機を「他人からの承認」から「自分の内側の声」へとシフトさせる必要があるのです。

🌱「報われる必要があるのか」という問いかけ

ここで、根本的な問いを投げかけてみたいと思います。

そもそも、あなたの行動は「報われる」必要があるのでしょうか?

萌華さん
萌華さん

えっ…報われなくていいってこと?

蓮彩
蓮彩

少し視点を変えてみましょう。「報われる」とは、誰かに認められることではなく、自分自身が満足していることなのではないでしょうか。

人生という視点から見る

人生全体という抽象度の高い視点から見ると、大切なのは「誰かに認められたかどうか」ではありません。

本当に大切なのは、こんなことではないでしょうか。

  • 自分は何をしたいのか
  • どんな自分でありたいのか
  • どんな人生を生きたいのか
  • 何に喜びを感じるのか

あなたの人生の主人公は、あなた自身です。他人の評価によってあなたの価値が決まるわけではないのです。

「報われなくても幸せ」という選択肢

少し極端に聞こえるかもしれませんが、こんな考え方もできます。

誰かの期待に応える必要はない。報われようが報われまいが、自分が幸せでいられたらそれでいい。

これは決して「人との関わりを断つ」ということではありません。他人の評価を自分の幸せの条件にしない、ということです。

他人からの承認がなくても、自分で自分を認められる。その状態こそが、本当の意味での「報われている」状態なのかもしれません。

💫 自分軸を取り戻す3つのステップ

では、具体的にどうすれば「他人軸」から「自分軸」へシフトできるのでしょうか。3つのステップでお伝えします。

ステップ1:「頑張る」を「楽しむ」に変える

まず、「頑張らなければならない」と思っていることを見直してみましょう。

問いかけ:

  • これは本当に私がやりたいことだろうか?
  • 誰のためにやっているのだろうか?
  • もし誰にも認められなくても、続けたいと思うだろうか?

これらの問いに「自分のため」「やりたいから」と答えられるものだけに、エネルギーを注いでみてください。

ステップ2:自分の基準を持つ

他人の評価に依存しないためには、自分自身の基準を持つことが大切です。

自分の基準の例:

  • 今日、自分で決めたことを一つやり遂げた
  • 自分の気持ちに正直に行動できた
  • 小さくても成長を感じられた
  • 心からの「ありがとう」を言えた

他人がどう評価するかではなく、自分がどう感じるか。その感覚を大切にしていきましょう。

ステップ3:現状の外側にゴールを設定する

本当の意味で自分の人生を生きるためには、「現状の外側」にゴールを設定することが効果的です。

現状の外側のゴールとは、今の自分の延長線上では達成できない、まだ方法が見えないような大きな目標のこと。このゴールを設定することで、他人の評価に一喜一憂している暇がなくなります。

ゴール設定のポイント

  • 心からやりたいと思えること(want to)
  • 今の自分では達成方法がわからないこと
  • 考えるだけでワクワクすること
  • 人生の複数の領域でバランスよく設定する

ゴールに向かって自分を成長させていく過程そのものが、人生の充実につながっていくのです。

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🔥 セルフイメージを書き換える

他人軸から自分軸へシフトするためには、セルフイメージの書き換えも重要です。

セルフイメージとは、「自分はこういう人間だ」という無意識レベルの自己認識のこと。このセルフイメージが「他人に認められないと価値がない」というものになっていると、どうしても他人軸になってしまいます。

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新しいセルフイメージを育てる方法

1. セルフトークを意識する

毎日、心の中で自分にかけている言葉を観察してみてください。「どうせ私なんて」「また失敗した」といったネガティブな言葉が多いなら、それを意識的に置き換えていきましょう。

例:

  • 「どうせ私なんて」→「私は価値ある存在だ」
  • 「また失敗した」→「新しい学びを得た」
  • 「認めてもらえない」→「私は私を認めている」

2. 小さな成功体験を積み重ねる

大きな成果でなくていいのです。「今日、自分で決めたことを一つやった」「自分の気持ちに正直に行動できた」。そんな小さな成功を積み重ねることで、「私はできる」というセルフイメージが育っていきます。

3. ゴールを達成した自分をイメージする

ビジュアライゼーション(視覚化)という方法を使って、ゴールを達成した自分を五感でリアルにリハーサルしてみましょう。その時の感情——喜び、誇らしさ、充実感——を今この瞬間に味わうのです。

萌華さん
萌華さん

でも、まだ達成してないのにイメージしていいんですか?

蓮彩
蓮彩

いいのです。脳は現実とイメージを区別するのが苦手なので、リアルにイメージすることで「すでにそうなっている自分」として行動できるようになっていきます。

🌸 今日からできる具体的なアクション

最後に、今日からすぐに始められる具体的なアクションをご紹介します。

毎朝の問いかけ

朝起きた時、こんな問いを自分に投げかけてみてください。

「今日、私が本当にやりたいことは何だろう?」

「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」にフォーカスする習慣をつけていきましょう。

夜の振り返り

寝る前に、今日一日を振り返ってみてください。

  • 今日、自分のためにできたことは何だろう?
  • 自分で自分を認められることは何だろう?
  • 明日、どんな自分でいたいだろう?

他人に認められたかどうかではなく、自分で自分をどう評価するかを大切にしてください。

「頑張る」を手放す宣言

心の中で、あるいは声に出して、こう宣言してみてください。

「私は頑張らなくていい。好きなことを、好きなようにやる。それで良い。」

この宣言は、怠けることを推奨しているのではありません。無理をして消耗するのではなく、自分の心に従って自然体で行動する許可を自分に与えるということです。

✨ 自分の人生を取り戻すということ

「頑張っても報われない」という感覚は、実は大切なサインです。

それは、「今の生き方は、あなたの本当の望みとは違うかもしれない」というメッセージなのかもしれません。

頑張る必要は、本当はないのです。誰かの期待に応える必要も、報われる必要もありません。

大切なのは、あなたが自分の人生を自分で選び、自分で歩んでいくこと

そのプロセスの中で、自然と幸せを感じられるようになっていきます。他人の評価に左右されることなく、自分の内側から湧き上がる充実感とともに生きていけるようになります。

蓮彩
蓮彩

あなたは、あなたのままで十分に価値があります。誰かに認められなくても、あなたの価値は変わりません。そのことを、どうか忘れないでくださいね。

今日から、少しずつでいいので、自分軸で生きることを始めてみてください。その一歩一歩が、あなたの人生を豊かなものにしていくはずです。

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ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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